SMT日本株式モメンタム vs 米国株式モメンタム|両方保有して比較

SMT日本株式モメンタムと米国株式モメンタムを比較するアイキャッチ

「上がっている株を買う投信」と聞くと、かなり強そうに見えます。

私も気になって、SMT 日本株式モメンタムファンド(トレンドランキング・日本株)と、SMT 米国株式モメンタムファンド(トレンドランキング・米国株)を両方買っています。

しかも、どちらも現在積立中です。

ところが、2026年9月7日時点の私の口座では、日本株式モメンタムが約18万円、米国株式モメンタムが約9万円。どちらも含み損です。

上がっている株を買う投信を買ったら、自分の口座では下がっている。どういうことや。

そこで今回は、SMTトレンドランキングが何をしている投信なのかを公式資料から確認し、日本株版と米国株版を実際に両方持っている立場から、「モメンタム投資は長期資産形成で使えるのか」「高値掴みにならないのか」「TOPIXやS&P500でよくないのか」まで整理します。

SMTトレンドランキングとは?

SMTトレンドランキングシリーズは、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用するモメンタム型の投資信託です。

ここでいうモメンタムは、単に「最近人気の株」を買うことではありません。公式ルールでは、投資対象となる株式の株価上昇率を6カ月、12カ月、36カ月の3期間で計測し、それぞれ上位7銘柄を選定します。

原則として合計21銘柄に等金額で投資し、2月・5月・8月・11月末を基準として年4回見直します。同じ銘柄が複数期間で上位になった場合は、より短い期間を優先し、長い期間では次順位の銘柄を採用する仕組みです。

つまり、「今一番上がっている株だけを追いかける」のではなく、短期・中期・長期で強い銘柄を混ぜる設計です。

ベンチマークに連動するインデックスファンドではなく、一定のルールで銘柄を選ぶルールベース運用と考える方が分かりやすいです。

日本株式モメンタムと米国株式モメンタムを比較

項目 日本株式モメンタム 米国株式モメンタム
正式名称 SMT 日本株式モメンタムファンド SMT 米国株式モメンタムファンド
愛称 トレンドランキング・日本株 トレンドランキング・米国株
設定日 2025年12月16日 2025年12月16日
投資対象 日本株式 米国株式
原則組入銘柄数 21銘柄 21銘柄
選定期間 6・12・36カ月 6・12・36カ月
銘柄見直し 年4回 年4回
配分方法 原則等金額 原則等金額
信託報酬 年0.77% 年0.77%
信託財産留保額 なし なし
NISA 成長投資枠 成長投資枠
為替影響 基本なし あり
為替ヘッジ ― 原則なし

2026年9月11日時点では、日本株式モメンタムの基準価額は11,636円、純資産総額は165.80億円。米国株式モメンタムは12,947円、純資産総額153.79億円でした。

いずれも設定からまだ1年未満です。短期の成績だけで「モメンタムは勝てる」「ダメだった」と判断するには早い商品です。

2026年9月、組入銘柄がまた入れ替わった

運用会社は2026年9月2日、8月末基準の組入銘柄見直しを公表しました。これが現時点で最新の定期入替です。

日本株版では、アドバンテスト、フジクラ、キオクシアホールディングス、イビデンなど、半導体・AIインフラ周辺で株価が強かった銘柄が目立ちます。

米国株版でも、サンディスク、クラウドストライク、モデルナなどが新たな組入銘柄として確認できます。

ここで面白いのは、単なる「AI大型株ファンド」ではないことです。日本では半導体、電子部品、電線、設備関連が入りやすく、米国では半導体だけでなく、サイバーセキュリティ、宇宙、データセンター関連など、その時点で株価が強い分野へ構成が動きます。

一方で、最新の21銘柄すべてをこの記事中で固定的に並べると、次回11月末の見直しで早々に古くなります。この記事では、入替のたびに上位銘柄と業種構成を更新する方針にします。

日本株版は「今の日本株で何が強いか」が見えやすい

前回2026年5月末基準の公式レポートでは、キオクシアホールディングス、古河電気工業、イビデン、三井金属、JX金属、日東紡績、フジクラ、SUMCOなどが選定されていました。

そして8月末基準では、アドバンテストなどが改めて組み入れられています。

モメンタムファンドの中身を見ていると、その時点で日本市場のどのテーマに資金が集まっているのかがかなり分かりやすいです。

TOPIXなら市場全体を幅広く持ちます。対して日本株式モメンタムは、相対的に株価が強い21銘柄へかなり寄せます。

この違いは大きいです。

米国株版はS&P500やNASDAQ100とかなり違う

米国株版も同じルールですが、中身はS&P500やNASDAQ100とはかなり違います。

2026年5月末基準では、マイクロン・テクノロジー、ロケット・ラボ、ウエスタンデジタル、シーゲイト、ブルーム・エナジー、ルメンタム、IREN、ASTスペースモバイル、テラダイン、パランティア、ロビンフッドなどが入っていました。

Apple、Microsoft、Amazonといった超大型株を時価総額順に持つ商品ではありません。

むしろ、データセンター、メモリ、光通信、宇宙、電力、ソフトウェアなど、株価が大きく動いている分野へ寄ることがあります。

同じ「米国株投信」でも、S&P500とは役割がかなり違います。

日本と米国でトレンドはこんなに違う

日本株版と米国株版を両方持っていて面白いのは、同じモメンタム戦略でも市場ごとに主役が変わることです。

日本では半導体、電線、素材、電子部品、設備投資関連。米国では半導体、データセンター、宇宙、ソフトウェア、サイバーセキュリティなどが入りやすい局面があります。

この意味では、両方持つことで地域は分散できます。

ただし、投資戦略はどちらもモメンタムです。

地域は分散していても、投資ファクターは分散していない。

ここは両方持つときに意識しておきたい点です。

3カ月ごとの入替はメリット?デメリット?

年4回の入替には分かりやすいメリットがあります。

勢いを失った過去の勝ち組に固定されず、新しく株価が強くなった銘柄へ入れ替えられることです。

一方、相場は3カ月単位できれいに動くわけではありません。

例えば、銘柄が選ばれた直後に株価が天井を付けた場合、次の見直しまで下落する銘柄を保有する可能性があります。

上昇 → ランキング上位 → 採用 → 直後に反転、という流れは普通に起こり得ます。

「頻繁に入れ替えるから常に最強銘柄を持てる」という理解は違います。

高値掴みにならないの?

これはモメンタム投資で一番気になるところです。

株価が上がった銘柄を選ぶ以上、採用時点ではすでに株価が大きく上昇していることがあります。

見方によっては高値掴みに見えます。

一方、モメンタム投資は「上がったから高すぎる」と考えるのではなく、「相対的に強い値動きが一定期間続くことがある」という現象を利用します。

そのため、このファンドも6カ月だけではなく12カ月、36カ月という複数期間を使っています。

ただし、モメンタム効果が将来も必ず続く保証はありません。特に相場の主役が急激に入れ替わる局面では弱くなることがあります。

昨日まで強かった銘柄が一斉に売られ、それまで弱かった銘柄へ資金が戻ると、モメンタム戦略の損失が急拡大することがあります。いわゆる「モメンタムクラッシュ」です。

実際に持っている私は今どうなっている?

ここからは2026年9月7日時点の私の実データです。

SMT 日本株式モメンタムファンド

口座 保有口数 評価額 平均取得価額 評価損益
特定口座 119,049口 143,335円 12,975.16円 -11,133円(-7.20%)
NISA成長投資枠 30,721口 36,988円 13,345.92円 -4,012円(-9.78%)

合計評価額は180,323円、評価損益は-15,145円です。

SMT 米国株式モメンタムファンド

口座 保有口数 評価額 平均取得価額 評価損益
特定口座 69,188口 90,027円 13,165.72円 -1,064円(-1.16%)

こちらも含み損です。

つまり、「モメンタムファンドを買えば、すぐ上昇トレンドに乗って利益が出る」わけではありません。

購入タイミング次第で普通に含み損になります。

特に日本株版は、お試し購入としてはなかなかしっかり食らっています。

私はなぜ買った?

理由は単純で、モメンタム投資を実際に試してみたかったからです。

最初から主力資産として買ったわけではありません。

ルールで「強い株」へ入れ替えていく投信が、実際の口座ではどんな値動きをするのか。TOPIXやS&P500と比べて違う役割を持てるのか。

それを自分のお金で確かめるためのお試し購入です。

現在は日本株版・米国株版とも積立を続けています。

TOPIXやS&P500でよくない?

かなり正しい疑問だと思います。

私自身、TOPIXやS&P500、オールカントリーなども保有しています。

通常の時価総額加重インデックスは、市場全体を広く保有することが目的です。

一方、SMTトレンドランキングは、その時点で株価が強い銘柄へ意図的に偏ります。

役割が違います。

私の使い方としては、TOPIXやS&P500、オルカンをコア。モメンタムをサテライト、という位置づけが一番しっくりきます。

モメンタムをS&P500やTOPIXの代わりにするつもりは今のところありません。

信託報酬0.77%は高くない?

安くはありません。

保有額 年0.77%の単純計算
100万円 約7,700円/年
300万円 約23,100円/年
500万円 約38,500円/年

低コストのインデックス投信と比べれば、差は明確です。

そのため、「モメンタムという考え方が面白い」だけでは足りません。

銘柄選定と年4回の入替によって、追加コストに見合う結果が出るのか。ここは実際の運用を追う必要があります。

購入時手数料は販売会社によって0~3.3%の範囲で設定されますが、私が利用している楽天証券では買付手数料はありません。信託財産留保額もありません。

日本株版と米国株版、どっちが面白い?

現時点では、私はどちらか片方に絞っていません。

日本株版は、日本市場のテーマ変化が分かりやすい。米国版は、S&P500とはかなり違う銘柄が入り、AI周辺だけでなく宇宙、データセンター、セキュリティなどへ広がる点が面白いです。

一方、米国版は為替ヘッジを原則行わないため、米ドル円の影響を受けます。米国株が上昇しても円高になれば、円ベースの基準価額には下押し要因になります。

すでに米国株インデックスを多く持っている人なら、地域としては重複しやすい点にも注意が必要です。

両方持つ意味はある?

私はあると思っています。ただし、「分散できるから」という一言では説明しません。

日本株と米国株なので地域は分散します。

しかし、どちらも「強い株を追う」という同じ投資ファクターです。

そのため、両方をコア資産にするより、少額で持って動きを比較する方が私には合っています。

私はこのまま持ち続ける?

現時点では、日本株版・米国株版とも積立を続けます。

ただし「絶対に長期保有する」と決めているわけではありません。

購入した目的は、モメンタム戦略を実際に試すことです。

今後、複数回の銘柄入替を経験して、利益が乗ってくるのか。通常のインデックスと違う値動きや役割を確認できるのか。信託報酬0.77%を払う価値を感じられるのか。

そこを見ながら判断します。

利益が乗り、戦略の有効性を実感できるなら継続。逆に、長期間持っても通常のインデックスに対して特にメリットを感じないなら、積立停止も選択肢です。

今のところは、「少額サテライトで実験継続」が一番近いです。

まとめ

SMTトレンドランキングは、単純な人気株投信ではありません。

6カ月・12カ月・36カ月の株価上昇率を使い、それぞれ上位7銘柄、原則21銘柄へ等金額で投資します。そして年4回、銘柄を入れ替えます。

日本株版と米国株版を両方持つと、「今どの銘柄やテーマが市場で強いのか」がかなり見えやすいです。

一方で、上昇後に採用するため高値圏で買う可能性があり、相場が急反転すると弱い。信託報酬0.77%も低コストインデックスより高めです。

実際、私も2026年9月7日時点では日本株版・米国株版とも含み損です。

だからといって、この時点で失敗とは考えていません。

まだ設定から1年も経っていませんし、私自身も試している途中です。

今後も少額積立を続けながら、3カ月ごとの銘柄入替と実際の成績を追っていきます。

モメンタム投資は長期でも使えるのか。これはもう少し、自分のお金で試してみないと分からなそうです。

参考資料

よくある質問

SMTトレンドランキングはインデックスファンドですか?

市場指数への連動を目指す一般的なインデックスファンドとは異なります。6カ月・12カ月・36カ月の株価上昇率を使って銘柄を選び、原則21銘柄へ等金額投資するルールベース型のファンドです。

日本株版と米国株版を両方持てば分散になりますか?

地域分散にはなりますが、どちらもモメンタムという同じ投資ファクターに依存します。投資戦略まで分散されるわけではありません。

高値掴みのリスクはありますか?

あります。上昇率上位の銘柄を選ぶため、採用時点ですでに大きく上昇している場合があります。一方、それでも値動きの強さが続くというモメンタム効果を狙う戦略です。

TOPIXやS&P500の代わりになりますか?

私は代替ではなくサテライトと考えています。市場全体を持つTOPIXやS&P500と比べ、モメンタムは少数の強い銘柄へ偏るため、役割が異なります。

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