楽天証券の投信残高ポイントは得?楽天・プラス3本を実際に持って計算

楽天証券の投信残高ポイントを楽天・プラスS&P500、オールカントリー、SOXで検証するアイキャッチ

楽天カードで投信積立をするとポイントが付く。これは知っていました。

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でも、楽天証券を使っていて最近あらためて気になったのが、「投信って、持っているだけでもポイント付くんやっけ?」ということ。

僕は現在、楽天証券で楽天・プラスシリーズのうち、楽天・プラス・S&P500、楽天・プラス・オールカントリー、楽天・プラス・SOXを保有しています。NASDAQ-100も以前は持っていました。

対象6商品のうち4商品を実際に買ったことがあるわけです。となると気になるのは、「これ、年間で実際いくらぐらいになるん?」という話。

0.017%とか0.028%とか書かれていても、いまいちピンときません。

そこで今回は、楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」を最新の公式情報で調べつつ、100万円・300万円・500万円を持っていた場合、実際に何ポイント程度になるのか計算してみます。

そしてもう一つ。ポイントが付くからといって、本当に楽天・プラスを選んだ方が得なのか。信託報酬まで含めて考えてみます。

楽天証券には「持っている間」に付くポイントがある

楽天証券の正式な制度名は「投信残高ポイントプログラム」です。

楽天カード積立でもらえるポイントとは別物です。楽天カード積立は投資信託を「買うとき」の決済額に対するポイント。投信残高ポイントは、対象の投資信託を「持っている間」の月間平均保有金額に応じてもらえるポイントです。

計算式は、月間平均保有金額 × ポイント進呈率 ÷ 365日 × その月の日数。うるう年は366日です。

そして重要なのが、1ポイント未満は毎月切り捨てられること。単純に「残高×年率」を計算した金額と、実際にもらえる年間ポイントは少しズレます。

月間平均保有金額も月末残高ではありません。毎日の保有金額を合計し、その月の日数で割って計算します。月の途中で買えば、その月は満額の残高として扱われません。

2026年9月時点の現行ガイドでは、ポイント進呈は残高判定月の翌々月初。対象外口座として明記されているのは法人口座とジュニアNISA口座で、新NISAを含む個人口座が対象です。専用のエントリー手続きはありません。

参考:楽天証券 投信残高ポイントプログラム

対象6商品のポイント率を比較

楽天・プラス 主な投資対象 信託報酬(税込・年率) 残高ポイント年率 参考:単純差引き
オールカントリー 全世界株式 0.0561% 0.017% 0.0391%
S&P500 米国大型株 0.077% 0.028% 0.0490%
先進国株式(除く日本) 日本除く先進国 0.088% 0.033% 0.0550%
日経225 日本株 0.132% 0.053% 0.0790%
NASDAQ-100 米国大型グロース 0.198% 0.05% 0.1480%
SOX 米国半導体 0.176% 0.05% 0.1260%

右端の「参考:単純差引き」は、信託報酬からポイント進呈率を引いただけです。

これは「実質信託報酬」でも「実質コスト」でもありません。信託報酬はファンド内部から差し引かれる費用で、楽天ポイントは外から付与されるもの。さらに投資信託には信託報酬以外の費用もあります。

あくまで「ポイント分まで含めて眺めると、数字上どれくらいになるか」を見るための参考値です。

100万円・300万円・500万円なら年間何ポイント?

まず単純計算なら簡単です。S&P500を100万円持っていれば、100万円 × 0.028% = 280ポイント。SOXなら、100万円 × 0.05% = 500ポイントです。

ただし実際は毎月1ポイント未満が切り捨てられます。そこで、2026年の1年間ずっと同じ残高だったと仮定して、月ごとの端数処理まで反映すると次のようになります。

商品 100万円 300万円 500万円
オールカントリー 約163P 約504P 約845P
S&P500 約274P 約837P 約1,393P
先進国株式(除く日本) 約329P 約987P 約1,646P
日経225 約527P 約1,586P 約2,646P
NASDAQ-100 約496P 約1,496P 約2,495P
SOX 約496P 約1,496P 約2,495P

実際には基準価額が毎日動きますし、買い増しや売却もあります。この表のように1年間ずっと同じ残高、ということはほぼありません。

「年率を掛ければだいたい分かる。ただし実際は少し減る」くらいで見るのがよさそうです。

自分の楽天・プラスS&P500で計算してみる

ここからは実例です。

2026年6月27日時点で、僕が持っていた楽天・プラス・S&P500の評価額は1,824,494円でした。

今の残高ではありません。その後も相場は動いていますし、売却を検討・注文した時期もありましたが、その注文はキャンセルしています。

なので「6月27日時点の約182万円」を固定して計算します。

単純な年率換算なら、1,824,494円 × 0.028% = 約510.9ポイント。年間約511ポイントです。

さらに2026年の各月の日数と毎月の1ポイント未満切り捨てまで計算すると、年間ではおよそ500ポイント前後になります。

約182万円を1年間持って500ポイント。これだけで投資商品を変更するほどではありません。

でも同じS&P500を何年も保有する前提なら、「ゼロより普通にうれしい」金額ではあります。

オルカン・S&P500・SOXを実際に持っている

現在、僕は対象6商品のうち、S&P500、オールカントリー、SOXを保有しています。オールカントリーはコア資産として買い増しています。NASDAQ-100も以前は保有していました。

ここで大事なのは、3本とも「ポイントが付くから買った」という話ではないことです。

投資先を選んだ結果、その商品がたまたま残高ポイントの対象だった。順番はこっちです。

ポイント率だけ見ると、オールカントリーの0.017%よりSOXの0.05%の方が約3倍あります。だからといって「SOXの方がポイント高いからオルカンやめよう」となったら、さすがに話がおかしい。

全世界株式と半導体株では、そもそも投資しているものが全然違います。

ポイント込みなら信託報酬はどれくらいに見える?

S&P500の場合、信託報酬0.077%、残高ポイント0.028%なので、単純差引きでは0.049%。

オールカントリーなら0.0561% − 0.017% = 0.0391%。SOXなら0.176% − 0.05% = 0.126%です。

数字だけを見ると結構効いているように見えます。

ただし、ここで「実質コスト0.049%」と書くのは違います。実際のコストを比較するなら、運用報告書に出てくる総経費率や売買費用、指数との乖離なども見る必要があります。

ポイントはファンド自体の運用コストを減らしているわけではありません。それでも楽天証券でずっと保有する人に限れば、家計目線で見た「戻ってくる分」として比較材料にはできます。

ポイント率が高い投信を選べばいいわけではない

ここがこの記事で一番言いたいところです。

投資信託を選ぶ順番は、何へ投資したいか → 同じ指数の商品を比較する → 信託報酬・実際のコスト・純資産・運用実績・指数への追随を確認する → 最後にポイントも見る、です。

ポイントは主役ではなく、タイブレーク要員。

同じ指数に連動し、運用品質やコストもかなり近い2商品で迷った。そのとき「楽天証券ならこっちは年間数百ポイント返ってくるな」と考えるのは合理的だと思います。

逆に0.05%のポイントをもらうために、自分が本来投資するつもりのなかったSOXやNASDAQ-100を買うのは順番が逆です。

楽天ポイントでSOXを買ってみた

僕は実際に、余っていた楽天ポイントを使って楽天・プラス・SOXを数百円単位で買ったことがあります。

仕組みだけ見ると、楽天ポイント → SOXを購入 → SOXの残高にもポイントが付く → そのポイントでまた投信を買える、という循環は作れます。

ただし数百円分の残高では、付与額はほぼ誤差です。毎月1ポイント未満切り捨てなので、少額だけなら残高ポイントは実質ゼロになることもあります。

永久機関は完成しませんでした。

NASDAQ-100はポイントが高くても売った

楽天・プラス・NASDAQ-100も以前は保有していましたが、2026年7月に全売却しています。

ポイント率は0.05%。対象6本の中では高い方です。それでも売りました。

売却理由については、今回確認できた情報だけでは正確に書けないので後付けはしません。

ただ、一つだけ確実に言えることがあります。0.05%のポイントが付くことは、保有を続ける理由にはならなかった。

ポイントと投資判断は別です。

楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500なら?

では、「楽天証券を使っているなら、eMAXIS Slimより楽天・プラスでいいのでは?」という話。

ここはポイントだけでは決められません。比較するなら、信託報酬、ポイント、純資産、運用実績、総経費率、指数への追随をまとめて見る必要があります。

楽天・プラスには残高ポイントがある一方、eMAXIS Slimには長い運用実績と大きな純資産があります。

表面上の信託報酬とポイントだけで「楽天の勝ち」と終わらせず、ここは別記事でちゃんと比較する価値がありそうです。

楽天証券ユーザーなら楽天・プラスはあり?

僕ならこう考えます。

  1. 最初に投資したい指数を決める
  2. 同じ指数へ投資する商品を比較する
  3. 信託報酬、実際のコスト、純資産、運用実績、指数への追随状況を見る
  4. 大きな差がなければ、残高ポイントも判断材料にする

100万円のS&P500なら年間約274ポイント。500万円なら約1,393ポイント。

人生が変わる金額ではありません。でも10年、20年と保有する商品なら、わざわざ無視する理由もない。

逆に、ポイント欲しさに投資対象を変える必要もありません。このくらいの距離感がちょうどいいと思います。

まとめ:ポイントは小さい。でも比較材料にはなる

楽天証券の投信残高ポイントプログラムを実額で計算すると、派手な制度ではありません。

100万円のS&P500を1年間持って約274ポイント。僕の2026年6月27日時点の約182万円なら、残高が1年間変わらない仮定で年間約500ポイント前後。

金額は小さいです。

ただ、同じ指数に投資する似た商品を長期間保有するなら、毎年積み上がるポイントは比較材料になります。

先に投資対象。次に商品。ポイントは最後。

僕自身もS&P500、オルカン、SOXを持っているので、今後も「信託報酬だけ」ではなく、実際の運用コストと残高ポイントまでまとめて見ていくつもりです。

そして、もらったポイントでまたSOXを買っていると、少しずつ楽天経済圏から出にくくなっている気もします。

まあ、数百ポイントでは永久機関は動きませんでした。


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