※本記事の企業価値・財務数値は、特記がない限り2026年6月30日時点のソフトバンクグループ公式資料に基づきます。株価は2026年9月18日終値を参考にしています。投資判断はご自身でお願いします。
僕はソフトバンクグループ(9984)を持っている。
でも、最近目に入るニュースは携帯電話よりArm、OpenAI、Stargate、データセンター、ロボティクスばかりだ。
そこで改めて思った。
「俺、SBGを持ってるけど、結局何を持ってることになるん?」
調べてみると、いまのSBGは通信株というより、Armを中心にOpenAIとAIインフラへ巨額投資する持株会社だった。ただし、AI ETFのように多くの企業へ機械的に分散する商品ではない。借入も使いながら、孫正義氏を中心とする経営陣が投資先を選ぶ、かなり集中度の高い会社だ。
そして、今回いちばん考え直したのがNAVディスカウントの見方である。
孫氏は以前からSBG株は保有資産価値に対して安いと説明している。しかし市場がNAVに追いつかない状態は、もう短期的な話ではない。少なくともSBGが公式サイトで並べる2021年3月期以降の期末データでは、NAVディスカウントは39〜58%で推移し、ゼロに近づいた年はない。
ならば「いつか割引がなくなるはず」を主な買い理由にするのは弱い。
この記事では、ディスカウントが40〜60%程度残る前提でも、Arm、OpenAI、AIインフラの成長によって1株当たりNAVが伸びるのか、という視点でSBGの中身を見ていく。
- ソフトバンクGとソフトバンク株式会社は別物
- 先に結論:SBGはArm中心のAI持株会社
- SBGの資産をNAVで分解する
- 実質的には「Armの会社」なのか
- OpenAI投資は「おまけ」ではなくなった
- OpenAI株を直接買えない個人投資家に意味はあるか
- AI企業への投資家から、AIインフラの当事者へ
- Vision Fundは今も重要なのか
- 一番怖いのは借金ではないのか
- 孫さんは株価が安いと言うが、市場は追いついたことがあるのか
- ディスカウントが残っても株価は上がるのか
- AI ETFの代わりになるのか
- 最大の強みもリスクも資本配分
- 自分のポートフォリオでは分散ではなく重複かもしれない
- 現物14株と信用取引を同じ理由で持たない
- 今からSBGを買うなら何を見るか
- 自分はこのまま持つのか
- まとめ:SBGを1株買うと、何を買うことになるのか
- FAQ
- 主な出典
ソフトバンクGとソフトバンク株式会社は別物
まず、よく混同される2社だけ整理しておく。
| 証券コード | 会社 | 主な見方 |
|---|---|---|
| 9984 | ソフトバンクグループ(SBG) | Arm、OpenAI、Vision Fundなどを持つ持株会社・投資会社 |
| 9434 | ソフトバンク | 国内通信を中心とする事業会社 |
9984のSBGも9434のソフトバンク株を持っている。ただし2026年6月末の調整後保有資産83.11兆円に対し、ソフトバンク株の価値は2.79兆円。割合は約3.4%だ。
「ソフトバンク=携帯会社」というイメージのまま9984を買うと、中身をかなり誤解する。
先に結論:SBGはArm中心のAI持株会社
現在のSBGを一言で表すなら、Armを最大の柱に、OpenAIとAIインフラへ資金を振り向ける戦略的持株会社だと思う。
株価の大きな要因は、ざっくり次の式で考えられる。
株価 ≒ 1株当たりNAV ×(1 − NAVディスカウント)
つまり株価が上がる道は二つある。
- ArmやOpenAIなどが伸び、1株当たりNAVが増える
- 市場の評価が変わり、NAVディスカウントが縮む
ただし後者は、長年実現していない。僕は今後も一定の持株会社ディスカウントが残るものとして、前者を中心に見る方が現実的だと考えた。
SBGの資産をNAVで分解する
SBGを理解するとき、PERだけを見ても分かりにくい。まず見るべきはNAVだ。
NAV = 保有資産価値 − 調整後純有利子負債
家計に例えるなら、持っている株や不動産の価値から住宅ローンなどを引いた「純資産」に近い。
2026年6月末のSBGは、調整後保有資産が83.11兆円、調整後純有利子負債が10.81兆円、NAVが72.30兆円だった。
| 項目 | 価値 | 調整後保有資産に占める割合 |
|---|---|---|
| Arm | 49.91兆円 | 60.1% |
| SVF2 | 19.29兆円 | 23.2% |
| その他 | 6.51兆円 | 7.8% |
| SVF1 | 3.60兆円 | 4.3% |
| ソフトバンク | 2.79兆円 | 3.4% |
| LatAmファンド | 1.00兆円 | 1.2% |
| 調整後保有資産合計 | 83.11兆円 | 100% |
| 調整後純有利子負債 | ▲10.81兆円 | 保有資産の13.0% |
| NAV | 72.30兆円 | ― |
SBGの保有資産100円分を買った感覚
調整後保有資産を100円に縮めると、Armが約60.1円、SVF2が約23.2円、その他が約7.8円、SVF1が約4.3円、ソフトバンクが約3.4円、LatAmファンドが約1.2円になる。
ここから調整後純有利子負債に相当する約13.0円を引き、NAVは約87.0円残る。
これは「株価100円の内訳」ではなく、保有資産を100円とした概算だ。また、OpenAIは主にSVF2などの内側に入っているため、別枠で足すと二重計上になる。
実質的には「Armの会社」なのか
最新NAVで最も大きいのは、やはりArmだった。
調整後保有資産の約60%がArm。NAV72.30兆円に対してArmの調整後価値は49.91兆円なので、負債控除後のNAVとの対比では約69%に達する。
SBGを買うことには、Armへの間接投資という性格がかなり強い。
Armは自社で半導体を大量生産する会社ではなく、CPU設計アーキテクチャのライセンスとロイヤルティが収益の中心だ。スマートフォンだけでなく、データセンター、クラウド、AI向け計算基盤へ用途が広がるかが今後の焦点になる。
一方で、Armを直接買う場合とSBGを買う場合は同じではない。SBGにはOpenAI、ほかの投資先、負債、為替、資本配分判断が付いてくる。Arm株を担保にした融資もあり、6月末のNAV資料では3.22兆円がArm価値から調整されている。
SBGは「安く買えるArmの代用品」ではなく、Armを核にした別のリスクを持つ持株会社だ。
OpenAI投資は「おまけ」ではなくなった
2026年6月末時点で、SBGのOpenAIへの累計投資コストは446億ドル、評価額は896億ドル、累計投資利益は450億ドルだった。
同日の為替1ドル162.39円で単純換算すると、評価額は約14.55兆円。調整後保有資産83.11兆円の約17.5%、NAV72.30兆円の約20.1%に相当する。
OpenAIはもう「将来の小さな種」ではない。評価が大きく変われば、SBG全体の投資損益とNAVに影響する規模だ。
さらにSBGは2026年2月、OpenAIへ300億ドルを追加投資する契約を発表した。4月と7月に各100億ドルを実行し、10月にも100億ドルを投資する計画。すべて完了した場合、累計投資額は646億ドル、持分は約13%になる見込みとされている。
ただし、SBGを買えばOpenAI株を直接買ったのと同じ、ではない。
第一に、Armの方がまだ資産価値は大きい。第二に、OpenAIは非上場なので、評価額は上場株のように日々市場で決まるわけではない。資金調達条件や評価手法が変われば、評価額も変わる。将来IPOしても、ロックアップ、売却時の税金、資金の再投資などがあるため、その価値がそのままSBG株主へ渡るわけでもない。
OpenAI株を直接買えない個人投資家に意味はあるか
僕は408A「iSベストAI」を、Anthropicなど非上場AI企業へ間接投資する手段として調べた。同じ発想で、SBGをOpenAIへの間接投資手段と見ることはできる。
ただし両者の仕組みは大きく違う。
| 比較 | SBG | 408AなどのAI ETF |
|---|---|---|
| 投資判断 | 経営陣の裁量 | 指数・運用ルール |
| 集中先 | ArmとOpenAIの影響が大きい | 複数企業へ分散 |
| 負債 | 持株会社の借入・社債あり | ファンド自体の借入は通常限定的 |
| コスト | 資金調達費用、持株会社コスト | 信託報酬 |
| 値動きの要因 | NAV、割引率、資本配分、為替 | 構成銘柄と需給が中心 |
OpenAIへのアクセスだけが目的なら、SBGにはArmと借金まで付いてくる。逆に、Arm・OpenAI・AIインフラを一つの資本配分で束ねることに価値を感じるなら、ETFにはない特徴になる。
AI企業への投資家から、AIインフラの当事者へ
SBGはAI企業へ出資するだけでなく、AIを動かす土台そのものへ関与しようとしている。
代表例がStargateだ。OpenAI、Oracle、MGXなどと進める米国AIインフラ計画で、4年間に5,000億ドルを投じる構想が発表され、当初1,000億ドルを展開するとされた。SBGは資金面、OpenAIは運営面で主導する位置づけだ。
2026年4〜6月期には、米国の発電・データセンター資産取得へ60億ドルを支出。Arm、Ampere、データセンター、電力までつなげようとしている。ロボティクスでは、ABBのロボティクス事業を企業価値53.75億ドルで取得する契約も結んだ。
ここには大きな可能性がある一方、利益が出るまでの距離も長い。電力、用地、建設、半導体調達、顧客需要、規制対応、投資回収まで不確定要素が多い。Stargateの5,000億ドルはSBGが単独で全額負担する数字でもない。
計画額の大きさを、そのまま将来利益と読むのは危ない。
Vision Fundは今も重要なのか
2026年6月末のNAVでは、SVF1が3.60兆円、SVF2が19.29兆円、LatAmファンドが1.00兆円。合計23.89兆円で、調整後保有資産の約28.7%を占める。まだ小さくない。
ただし、SVF2にはOpenAIが大きく含まれる。以前のように多数のスタートアップへ広く投資するファンドというより、SBG全体がOpenAIを中心に再集中している面が強い。
過去にはAlibabaやArmの大きな成功がある一方、WeWorkのような大型失敗もあった。ここから言えるのは「次も成功する」「また失敗する」のどちらでもない。SBGの投資は、当たったときも外れたときも振れ幅が大きいということだ。
一番怖いのは借金ではないのか
SBGの借金を見るときは、連結有利子負債と、NAV計算に使う調整後純有利子負債を分ける必要がある。
2026年6月末の連結有利子負債は27.79兆円、SBG単体では18.77兆円。一方、保有資産や手元流動性などを調整したNAV計算上の純有利子負債は10.81兆円だった。
SBGが重視するLTVは次の式で見る。
LTV = 調整後純有利子負債 ÷ 調整後保有資産
6月末のLTVは13.0%。会社の通常時方針である25%未満に収まっている。手元流動性は約2.3兆円、今後2年間の社債償還は約1.5兆円だった。
その後、SBGはOpenAI投資向けブリッジローンの残額259億ドルを9月15日に全額返済すると発表した。一方で9月には1兆円、年4.75%、7年の無担保社債を発行している。借金が消えたのではなく、短期のつなぎ融資を資産売却や長期調達などで置き換えていると見るべきだ。
「借金が27兆円あるから即危険」でもなければ、「LTV13%だから安心」でもない。資産価格が下がり、投資のために負債が増えれば、分母と分子が同時に悪化する。
孫さんは株価が安いと言うが、市場は追いついたことがあるのか
この疑問が、今回の記事の核心になった。
SBG公式が示す各年3月末のデータは次の通りだ。
| 年月 | 時価総額 | NAV | NAVディスカウント |
|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 16.2兆円 | 26.7兆円 | 39% |
| 2022年3月 | 9.2兆円 | 18.5兆円 | 50% |
| 2023年3月 | 7.6兆円 | 14.1兆円 | 46% |
| 2024年3月 | 13.1兆円 | 27.8兆円 | 53% |
| 2025年3月 | 10.8兆円 | 25.7兆円 | 58% |
| 2026年3月 | 20.3兆円 | 40.1兆円 | 49% |
少なくともこの6期では、株価がNAVへ追いついた年はない。最も縮んだ2021年3月でも39%の割引だった。
2026年6月30日は、株価5,963円、自己株式を除く株式数約56.99億株から計算した時価総額が約33.98兆円。NAV72.30兆円に対し、ディスカウントは約53.0%だった。
9月18日終値6,315円を、6月末の1株当たりNAV約12,686円へ機械的に当てはめると、割引率は約50.2%になる。ただしArm株、為替、OpenAI投資、負債はその後も動いているため、これはライブNAVではない。
では半額だからお得なのか。
そう単純ではない。保有株を売れば税金が発生し、非上場資産の評価には不確実性がある。借入と資金調達コストもある。経営陣が次の大型投資に資金を回せば、NAVが株主還元に使われるとは限らない。
SBG自身も現在は、株主還元より成長投資を優先する方針を示している。NAVディスカウントには縮小余地があると会社は説明するが、投資家側は「いつ縮むか」だけでなく、「縮まなくてもNAVが伸びるか」を見る必要がある。
ディスカウントが残っても株価は上がるのか
仮に割引率が50%のままでも、1株当たりNAVが増えれば株価は上がり得る。
たとえば1株当たりNAVが12,686円から15,000円へ増え、割引率が50%のままなら、理論上の株価は約6,343円から7,500円へ上がる。逆にNAVが減れば、割引が少し縮んでも株価は伸びないことがある。
つまり僕がSBGを持ち続けるうえで重要なのは、「市場が孫氏の主張を理解する日」だけではない。
- Armの事業価値が伸びるか
- OpenAIの評価が投資額以上に伸びるか
- AIインフラが資金を消費する段階から収益を生む段階へ進むか
- 大型投資のために1株当たりNAVが毀損しないか
- 自社株買いなどで1株当たり価値が高まるか
この5点の方が、長期の株価には効くと考えている。
AI ETFの代わりになるのか
僕の答えは「代わりではない」だ。
200Aは日本の半導体株、639Aは世界のメモリ企業、643Aは日本のデータセンターインフラ、408AはAI関連企業群というように、各商品はルールに基づいて投資対象を束ねる。
一方、SBGで束ねているのは指数ではない。経営陣の資本配分である。
SBGは「AI企業を広く買うETF」ではなく、「孫正義氏を中心とする経営陣が組むAI投資ポートフォリオへ乗る個別株」に近い。
Bull側では、Armの価値拡大、OpenAIの成長、AIインフラの収益化、NAVディスカウント縮小が重なる可能性がある。
Bear側では、Arm株下落、OpenAIの評価切り下げ、投資回収の長期化、金利上昇、負債増加、円高、ディスカウント拡大が重なり得る。
ETFより集中度が高く、経営判断が当たった場合も外れた場合も、値動きが大きくなりやすい。
最大の強みもリスクも資本配分
これは孫正義氏の人物評ではなく、ガバナンスの話だ。
SBGでは、OpenAIへいくら投じるか、Arm株を資金調達にどう使うか、データセンターやロボティクスへ進むか、自社株買いを行うかという判断が企業側にある。
この裁量がリターンの源泉にも、キーパーソンリスクにもなる。
SBGを保有することは、AI市場へ投資するだけではない。「次の資本配分を経営陣へ任せること」まで含んでいる。
自分のポートフォリオでは分散ではなく重複かもしれない
保有記録で確認できる最新の全体スナップショットは2026年6月27日だった。その時点のSBG現物は、特定口座で14株、平均取得単価3,777円、評価額87,164円、含み益34,286円(+64.83%)だった。
同じ記録には200A、NVIDIA、WDC、SOXL、AIQ、TSMC、SanDisk、キオクシアなど、AI・半導体関連として約474万円が確認できる。そこへSBG現物を加えた約483万円のうち、SBG現物14株は約1.8%だった。
14株だけなら、SBGが全体を急に歪める規模ではない。
ただし銘柄数より、同じ材料で動くことを気にした方がいい。SBG、Arm、NVIDIA、半導体ETF、メモリ株、データセンター関連株は別銘柄でも、AI設備投資、半導体サイクル、金利、リスク選好の影響が重なる。
SBGを追加することは、新しい分散ではなく、AIテーマへの追加集中になりやすい。
現物14株と信用取引を同じ理由で持たない
僕はその後、SBGを信用取引でも売買した。2026年9月の記録では、6,750〜6,800円付近で数百株を買い、6,600円台で返済した取引がある。9月11日に100株を6,491.4円で新規買いした記録もある。
ただし、その後の返済を含む最新残高は確認できていない。現在の総保有株数、平均単価、評価額、損益は推測で埋めない。
ここで分けるべきなのが、投資時間軸だ。
現物14株は、ArmとOpenAIへの間接投資を少額で長く持つ話。信用取引は、値動きやイベントを見ながら期限と撤退価格を決める話である。
過去の相談では「6,800円で同値撤退」という短期ルールも考えた。これを、株価が下がった後に「AIは長期で伸びるから」と言い換えると、短期で買った信用玉がいつの間にか長期投資へ変わってしまう。
現物と信用を同じ保有理由で管理しない。この区別は、SBGの分析以上に大事かもしれない。
今からSBGを買うなら何を見るか
SBGはPERだけ見ても分かりにくい。僕なら次を定点観測する。
- NAVと1株当たりNAV
- NAVディスカウント。ただし縮小を前提にしない
- Arm株価とSBGのArm持分価値
- OpenAIの投資額、評価額、持分、IPOや資金調達条件
- Stargate、データセンター、電力投資の実行額と収益化
- LTVと調整後純有利子負債
- 手元流動性、社債金利、償還予定
- Arm株担保融資などの資金調達
- 自社株買いと配当
- 自分が持つAI・半導体資産の合計比率
特に見るのは、割引率より1株当たりNAVだ。ディスカウントが50%のままでもNAVが伸びればいい。逆に、AI投資の拡大でNAVが減るなら、見かけ上の割安さに意味はない。
自分はこのまま持つのか
現時点の判断は、確認できている現物14株はそのまま保有する。ただし、AI ETFの代わりとは考えない。追加投資は、最新の信用残高とAI・半導体の合計比率を確認してからにする。
理由は三つある。
一つ目は、現物14株の金額が小さく、ArmとOpenAIへの間接投資として残す意味を説明できること。
二つ目は、約50%のNAVディスカウントが今後も続く前提でも、Arm、OpenAI、AIインフラによるNAV成長を観察できること。
三つ目は、すでにAI・半導体関連資産が多く、SBGの買い増しが分散ではなく上乗せになる可能性が高いこと。
選択肢でいえば「そのまま保有」に近い。ただし、信用取引まで長期保有へ変える意味ではない。現物と信用は別のルールで管理する。
まとめ:SBGを1株買うと、何を買うことになるのか
ソフトバンクGを買ったつもりが、気づいたら巨大AIファンドを買っていた――という表現は、完全な冗談ではなかった。
- 9984は通信会社そのものではなく、Armを最大資産とする持株会社
- 調整後保有資産の約60%がArmで、Armへの間接投資色が強い
- OpenAI評価額は2026年6月末で約14.55兆円相当まで拡大
- AI企業への投資だけでなく、電力、データセンター、半導体、ロボティクスへ広げている
- Vision Fundはまだ重要だが、SVF2ではOpenAIの比重が大きい
- LTVは13.0%だが、資産価格と負債をセットで見る必要がある
- NAVディスカウントは長年続いており、縮小だけを買い理由にしにくい
- AI ETFの代わりではなく、経営陣の資本配分へ乗る集中型の個別株に近い
僕がSBGを持つ意味は、OpenAIだけでもArmだけでもない。Armを核に、OpenAIとAIインフラへ大きく賭ける資本配分へ、少額で参加することだ。
ただし「NAVの半値だから、そのうち追いつく」とは考えない。割引が残ったままでも1株当たりNAVが伸びるかを見る。AI関連資産の重複も合算する。
今回調べて、SBGを持つ理由は以前より明確になった。一方で、安心して買い増せる株になったわけではない。
FAQ
ソフトバンクGは携帯電話会社ですか?
9984のソフトバンクGは持株会社・投資会社です。国内通信事業の中心は9434のソフトバンクで、SBGはその株式を保有しています。
SBGを買えばOpenAIへ投資できますか?
間接投資にはなりますが、OpenAI株を直接買うのと同じではありません。SBGにはArm、Vision Fund、AIインフラ、負債なども含まれます。
SBGはAI ETFの代わりになりますか?
なりません。AI ETFはルールに基づく分散投資、SBGは経営陣の資本配分に乗る集中型の個別株です。
NAVディスカウントが大きければ割安ですか?
単純には言えません。税金、負債、非上場資産の評価、経営判断、為替、持株会社構造が割引の理由になります。SBGではディスカウントが長期間続いているため、縮小だけでなく1株当たりNAVの成長を見る必要があります。
SBGを見るときPER以外に何を確認すべきですか?
NAV、1株当たりNAV、NAVディスカウント、Arm価値、OpenAI評価額、LTV、純有利子負債、手元流動性、資金調達、自社株買いを確認します。

