PR

2244 USテック・トップ20 vs 楽天・テック12|20社でも尖ってるのに12社まで絞る意味はある?

2244 USテック・トップ20と楽天・テック12を比較するアイキャッチ

米国テック株に集中投資する商品として、僕は以前から2244「グローバルX US テック・トップ20 ETF」を見てきました。

共働き家庭のお金・投資・住宅ローンの記事まとめはこちら

というか、実際に買っています。

2244は名前の通り、米国の大型テック企業へかなり絞って投資するETFです。S&P500のように何百社へ広く分散するわけでもない。NASDAQ100よりもさらに絞って、原則20社。

これだけでも十分尖っていると思っていました。

そこへ2026年9月に登場するのが「楽天・米国テクノロジー株式集中投資インデックス・ファンド」、愛称は楽天・テック12。

12。

20でも少ないと思っていたのに、さらに8社削ってきました。最初に見たときは「そこまで絞るなら、もう個別株でよくない?」と思ったのが正直なところです。

ただ、調べてみると単純な「20社 vs 12社」ではありませんでした。今回は2244を保有継続するつもりの自分目線で、楽天・テック12を追加する意味があるのか比較します。

2244と楽天・テック12をまず並べてみる

項目 2244 楽天・テック12
商品タイプ ETF 投資信託
運用会社 Global X Japan 楽天投信投資顧問
対象指数 FactSet US Tech Top 20 Index Solactive・米国超大型テクノロジー株式12指数
銘柄数 原則20銘柄 12銘柄
信託報酬等 年0.4125% 年0.462%
買い方 市場で1口単位 楽天証券では100円以上1円単位
NISA 成長投資枠 成長投資枠
つみたて投資枠 対象外 対象外
為替ヘッジ なし 原則なし

楽天・テック12は2026年9月25日設定予定です。この記事を書いている時点ではまだ運用開始前なので、実際の基準価額推移や純資産総額、トラッキングエラーなどは存在しません。

そのため今回は、ファンドの実績ではなく指数設計と商品の使い勝手を中心に比較します。

最大の違いは「20社と12社」より配分方法

楽天・テック12は、構成銘柄見直し時に上位7銘柄を各12%、残り5銘柄を各3.2%とする設計です。

つまり上位7銘柄だけで84%。上位5銘柄だけでも60%です。

一方、2244のFactSet US Tech Top 20 Indexは、テクノロジー関連の複数テーマから銘柄を選び、修正時価総額加重で構成します。1銘柄8%、1テーマ25%の上限も設けられています。

なので楽天・テック12は「2244から8社を削った商品」ではありません。

2244が次の成長候補まで含めて20社前後に広げる設計なのに対し、楽天・テック12は今の超大型テックへより大きく再配分する設計です。

実際の中身はかなり重なる

楽天・テック12の2026年6月末時点の構成銘柄は、Broadcom、Amazon、Apple、NVIDIA、Alphabet、Microsoft、SpaceX、AMD、Micron Technology、Tesla、Meta Platforms、Cisco Systemsの12社です。

このうち、2244の2026年8月末時点の保有銘柄と共通するのは11社。楽天・テック12だけに入っているのはCiscoです。

銘柄数ベースでは12社中11社、91.7%が重複します。さらに楽天・テック12の目標ウェイトで見ると、Ciscoの3.2%を除いた96.8%が2244にも入る銘柄です。

一方、2244側から見ると共通11社の比率は約66.5%。残り約3分の1は、Palantir、Palo Alto Networks、KLA、PDD Holdings、Intuitive Surgical、MercadoLibre、Intel、Lam Research、Netflix、Armなど、楽天・テック12にはない銘柄です。

この非対称さが面白いところです。

楽天・テック12から見ると「ほぼ2244の中にいる」。でも2244から見ると「テック12にはない銘柄を約3分の1持っている」。

つまり、2244を持っている僕が楽天・テック12を追加しても、分散にはなりません。むしろNVIDIA、Microsoft、Apple、Amazonなどの比重をさらに上げる意味合いが強くなります。

2244は「トップ20」なのに、今は21銘柄ある

調べていて意外だったのがここです。

2244は「US テック・トップ20」という名前ですが、2026年8月末時点では株式の保有銘柄数が21になっています。

理由はSpaceXです。

FactSet US Tech Top 20 IndexにはIPOのFast Entryルールがあり、条件を満たしたIPO銘柄は定期見直しを待たずに追加されることがあります。2026年6月、SpaceXがこのルールで追加され、一時的に21銘柄になりました。

つまり「大型IPOへ素早く対応できる」という特徴は、楽天・テック12だけのものではありません。

楽天側の大型IPO対応を見たときは「これは2244にない強みか?」と思ったのですが、2244もすでにSpaceXを取り込んでいました。

ただしSpaceXの持ち方はかなり違う

同じSpaceXを持つとしても、ウェイトの設計は別物です。

2244では2026年8月末時点のSpaceX比率は約0.34%。一方、楽天・テック12では時価総額上位7社に入れば目標ウェイト12%になります。

この差は大きいです。

「新しい超大型企業を早く取り込む」だけなら両方できます。でも楽天・テック12は、上位へ入った企業をかなり大きく持つ可能性があります。

SpaceXのような企業へ強く賭けたい人には、楽天・テック12の方が分かりやすい商品です。

集中度はテック12の方がかなり高い

楽天・テック12は上位5銘柄で60%、上位7銘柄で84%、上位10銘柄で93.6%です。

対して2244は2026年8月末時点で、上位5銘柄が約41.6%、上位10銘柄が約73.4%。

どちらも十分集中していますが、楽天・テック12はさらに一段濃いです。

ここは単純に「12社だから危険」「20社だから安全」と考えるより、どの銘柄へ何%配分するかを見るべきだと思います。

20社でも普通のインデックス投資と比べれば十分攻めています。それでもテック12と並べると、2244が急に常識人っぽく見える。錯覚です。

ETFと投資信託では使い勝手も違う

2244はETFなので、株と同じように市場で売買できます。リアルタイム価格を見ながら指値もできます。

一方、楽天・テック12は投資信託。楽天証券では100円以上1円単位でスポット購入でき、積立も100円以上1円単位で設定できます。

毎月5万円をきっちり積み立てる、といった使い方ならテック12の方が楽です。

逆に「今日は下がったから買う」「この価格まで落ちたら指値」という使い方は2244の方がやりやすい。

僕は個別株やETFの売買にも慣れているので、2244で特に困っていません。

コスト差は小さい

2244の運用管理費用は年0.4125%、楽天・テック12は年0.462%。差は0.0495ポイントです。

100万円を一定額で保有し続けたと仮定した単純計算では、差は1年で約495円、5年で約2,475円、10年で約4,950円。

もちろん実際は資産額が変動するのでこの通りにはなりません。

ただ、年間数百円の差なら、僕はコストよりも指数設計と買い方を優先します。

12銘柄まで絞るならFANG+も気になる

楽天・テック12を見ていて、もう一つ気になったのがFANG+です。

12銘柄まで絞るなら「10銘柄のFANG+とは何が違う?」という疑問が出てきます。

FANG+は10銘柄を基本的に均等配分する設計です。楽天・テック12は12銘柄ですが、上位7銘柄へ84%を配分します。

つまり銘柄数だけを見るとテック12の方が多いのに、上位企業への寄せ方はかなり強い。

さらにNASDAQ100まで並べると、米国テック集中商品の立ち位置が見えやすくなります。

  • FANG+:10銘柄、均等配分型
  • 楽天・テック12:12銘柄、上位7社へ84%
  • 2244:原則20銘柄、テック集中だが次の層も拾う
  • NASDAQ100:約100銘柄、比較的広く分散

この比較は別記事で詳しくやりたいところです。

僕は2244を保有継続。楽天・テック12は今のところ買わない

今回調べた上で、僕は2244を保有継続する方向です。

楽天・テック12は今のところ買いません。

理由は、2244を持っている状態で追加しても投資先の多くが重なり、役割が被りすぎるからです。

楽天・テック12を追加するのは「新しい投資先を増やす」というより、「すでに持っている超大型テックをさらに増量する」に近い。

それなら今の自分には2244で十分です。

一方、ゼロから選ぶ人で、超大型テックへかなり集中したい、100円単位で自動積立したい、という人なら楽天・テック12には明確な魅力があります。

僕が買わないのは商品として悪いからではなく、今の自分のポートフォリオでは2244と役割が近すぎるからです。

まとめ|20社から12社に減ることより「どう12社を持つか」が重要

最初は「2244が20社、楽天・テック12が12社」という違いだと思っていました。

でも実際には、一番大きいのは銘柄数ではありません。

楽天・テック12は上位7社へ84%を配分し、超大型テックへの集中度をかなり高める商品です。

一方の2244は20社前後に広げることで、今の超大型テックだけでなく、その次の候補まで拾います。

僕は2244を継続保有し、楽天・テック12は見送ります。

ただ今回調べていて、次に気になったのは完全にこれです。

「じゃあ2244とFANG+なら、どっちなん?」

20銘柄集中と10銘柄均等。これは次に比較してみたいと思います。

なお、僕が2244をNISAで100万円一括投資して、その後どうなったかはこちらの記事にまとめています。


※本記事は特定商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。構成銘柄や比率、制度内容は変更される可能性があります。

タイトルとURLをコピーしました