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賃貸かマンション購入か迷ったら?11年前は賃貸、2026年は購入を選んだ私の判断基準

2015年の賃貸検討と2026年のマンション購入を比較した効率家ラボのアイキャッチ

「毎月これだけ家賃を払うなら、マンションを買った方がいいのでは?」

賃貸暮らしを続けていると、一度は考えることではないでしょうか。

私自身、2026年に約7,000万円のマンションを購入しました。

ただ、マンション購入を考えたのは今回が初めてではありません。

Gmailを整理していたところ、2015年に不動産会社と中古マンションについてやり取りしていたメールが残っていました。当時も、賃貸か購入かを比較していたのです。

でも2015年は買わず、賃貸を選びました。それから11年後の2026年には、マンションを購入しました。

この違いを振り返ってみると、単純に「昔は買えなかったけれど、今は買えるようになった」という話ではありません。

2015年と2026年では、家族も、住む場所も、通勤も、家に求めるものも変わっています。そしてもう一つ大きかったのが、賃貸を選ぶメリットそのものが違っていたことです。

私の場合、賃貸か購入かを考えるなら、「家賃と住宅ローンのどちらが得か」だけでは足りない、というのが11年間を振り返って感じることです。

見るべきだったのは、今の賃貸に実際いくら払っているのか、数年後に生活がどれくらい変わりそうか、買ったあとに生活が変わったらその家をどうするのか、という3つでした。

2015年にも「賃貸か購入か」を考えていた

2015年当時、私は西宮市に住んでいました。職場も西宮市内で、通勤は自転車。まだ結婚しておらず、子どももいませんでした。

当時のメールを見ると、不動産会社から中古マンションの情報を送ってもらっています。ただし、「マンションを買う」と決めていたわけではありません。賃貸にするか、購入するか。そこから比較していました。

購入候補についても、内見へ行くところまでは進んでいません。紹介された物件情報を確認して、条件に近いものがあってもすぐ決めず、追加の物件を待っていました。他社からも情報を集めるつもりだと不動産会社に伝えています。

当時の住居費の感覚は、月12万円以下くらいだったと思います。

結局、マンションは買いませんでした。条件に合う賃貸が見つかったことに加えて、そのころ彼女ができたことも影響したはずです。時期を考えると、彼女との同棲も視野に入れて住まいを探していたのだと思いますが、11年前のことなので、そこまで明確には覚えていません。

ただ、今振り返るともう一つ大きな事情がありました。会社の住宅補助が手厚かったことです。

「家賃12万円」と「12万円の住宅ローン」は同じではなかった

賃貸か購入かを比較するとき、「家賃10万円を10年間払ったら1,200万円。何も残らないなら買った方がいい」という考え方があります。

私も購入を検討していたので、この発想自体は理解できます。ただ、2015年の自分には、その計算をそのまま当てはめられませんでした。会社から住宅補助が出ていたからです。

仮に家賃が12万円でも、12万円すべてを自分で負担するのと、会社から補助を受けながら12万円の家に住むのでは意味が違います。

一方でマンションを購入すれば、住宅ローンだけでなく、管理費、修繕積立金、固定資産税なども自分で負担することになります。

つまり私の場合、「家賃12万円 vs 住宅ローン12万円」を比較しても、実際の家計負担は比較できません。見るべきなのは、会社の制度まで含めた「実質的な住居費」でした。

しかも、当時はまだ未婚です。今後どこに住むのか、誰と暮らすのかも現在ほど明確ではありませんでした。

経済的にも、生活の自由度という意味でも、当時の私にとって賃貸にはそれなりの価値があったわけです。

結果的に、その後の人生はかなり変わった

2015年から11年。実際に生活は大きく変わりました。

結婚しました。子どもも生まれました。そして、西宮から関東へ生活拠点そのものが変わりました。

西宮市内を自転車で通勤していた生活から、現在は電車で長時間通勤する生活です。必要な家も当然変わりました。

2015年に一人、あるいはカップルで暮らすことを想定していた家と、2026年に妻と子どもの3人で暮らす家では、必要な条件が違います。

広さ、間取り、駅へのアクセス、買い物、子どもとの移動、将来の生活。

2026年に購入したマンションでは、約70㎡・3LDKを確保し、駅徒歩1分・駅直結という条件を選びました。その代わり、都心からは離れ、通勤時間は長くなりました。

この住み替えで残した条件と諦めた条件は、子どもができて都心から郊外へ移ったときの実体験でも詳しくまとめています。

2015年に買わなかったから、この変化に対応できた。そう言いたくもなります。ただし、それは少し結果論です。

だから「2015年に買わなくて正解」とは言えない

もし2015年にマンションを買っていたら、どうなっていたでしょうか。

値上がりしていたかもしれません。関東へ移るタイミングで売却できたかもしれません。賃貸に出して、そのまま保有していたかもしれません。逆に、売却に苦労していた可能性もあります。

これは今となっては分かりません。

だから、「人生が変わった。だから2015年に賃貸を選んで正解だった」とまでは言えません。

重要なのは正解・不正解ではなく、2015年当時は賃貸が持つ柔軟性の価値が大きかったということです。

住宅補助を使える。条件に合う賃貸がある。まだ結婚前。今後住む場所も変わるかもしれない。

そういう状況であれば、家を所有しないこと自体にも価値があります。

私にとって2015年の賃貸の価値は、「資産を持たないこと」ではなく、「まだ動けること」だったのかもしれません。そして実際、その後に生活は大きく動きました。

では、なぜ2026年にはマンションを買ったのか

2026年になっても、未来が完全に分かるようになったわけではありません。それでも2015年とは明確に違うことがあります。

妻がいて、子どもがいる。つまり、誰と暮らすための家なのかが明確になりました。

そこから必要な住宅条件も具体的になりました。

家族3人で暮らせる広さが欲しい。子どもとの移動を考えると駅へのアクセスは重要。日常の買い物もしやすくしたい。一方で予算には限界があるので、都心への近さはある程度妥協する。

こうした条件を比較した結果、東京郊外の駅直結マンションを選びました。

2015年は「賃貸か購入か」から迷っていました。2026年は「家族3人でどう暮らしたいか」から住宅条件を決められるようになっています。この違いは大きかったと思います。

2015年と2026年では、判断材料がこれだけ違った

  • 家族:2015年は未婚・子どもなし。2026年は妻・子どもとの3人家族。
  • 生活拠点:2015年は西宮。2026年は関東。
  • 通勤:2015年は西宮市内へ自転車。2026年は電車で長時間通勤。
  • 住まい:2015年は賃貸と購入を比較。2026年は購入を選択。
  • 賃貸のメリット:2015年は住宅補助と動きやすさ。2026年は条件が変化。
  • 住居費・予算:2015年は月12万円以下程度を意識。2026年は約7,000万円の住宅購入。
  • 必要な広さ:2015年は明確な記録なし。2026年は約70㎡・3LDK。
  • 子育て:2015年は条件ではなかった。2026年は重要な条件。
  • 駅距離:2015年は明確な記録なし。2026年は徒歩1分・駅直結。
  • 将来への備え:2015年は売れる・貸せる立地。2026年は売却・賃貸・住み替えを意識。

こうして見ると、賃貸と購入のどちらが有利か以前に、比較するための前提条件そのものが11年間で変わっています。

だから「何歳になったら買う」「結婚したら買う」と一律に決めるのも難しいのでしょう。

でも「人生が固まるまで賃貸」でもない

ここまでなら、「結婚や仕事が落ち着くまで賃貸にして、人生が固まってから買えばいい」という結論になりそうです。

でも、それも違うと思います。

2026年の私だって、これから何が起こるかは分かりません。転職する可能性があります。働き方も変わるかもしれません。子どもが成長すれば、住宅に求めるものも変わります。

家族3人で今ちょうどいい70㎡が、10年後、20年後にも最適とは限りません。そもそも人生が完全に固まる瞬間なんて、おそらくありません。

それなら一生賃貸でいるのか。私たちはそうではなく、2026年には購入を選びました。

そこで重要になったのが、2015年にも考えていた「出口」でした。

11年前から変わらなかった「買うなら出口を考える」

2015年の不動産会社へのメールには、今読み返して少し驚いた条件が残っていました。

自宅として探している一方で、「将来、賃貸に出せるような立地を考えている」という趣旨のことを書いています。

理由は今でも同じです。買うなら出口を考えて買う。

長く住むつもりで家を買っても、予定通りになる保証はありません。

だから2026年の購入でも、将来売却できるか、必要なら賃貸という選択肢を取れるか、生活が変わったときに住み替えられるかは考えました。

駅直結という条件を重視したのも、自分たちの利便性だけが理由ではありません。

もちろん、駅直結なら必ず高く売れるわけでも、必ず貸せるわけでもありません。それでも、自分たちだけに価値がある家より、将来ほかの人からも需要が期待できる条件を持つ家を選びたい。

この考え方は2015年からあまり変わっていませんでした。

賃貸では「動ける価値」を取り、購入でも「動ける余地」を残す

ここまで振り返ってみて、2015年と2026年がようやくつながりました。

2015年は賃貸を選びました。住宅補助という経済的なメリットがあり、まだ生活が変わりやすい時期でもありました。つまり賃貸によって、動ける状態そのものを残していたとも考えられます。

2026年は購入しました。家族3人で必要な住宅条件が具体化し、長く住む前提でマンションを選びました。

でも、未来が確定したわけではありません。だから今度は、家を買いながら、将来また動ける余地を残す。そのために売却や賃貸という出口を考えました。

賃貸と購入は正反対の選択肢に見えます。

でも私の場合、2015年は「賃貸の柔軟性」。2026年は「購入しつつ出口を残す柔軟性」という形で、実は同じ問題に対応していたのかもしれません。

賃貸か購入か迷ったら、私は3つを比較する

11年間の経験から、今なら「賃貸と購入のどちらがいい?」と聞かれたとき、家賃と住宅ローンだけでは比較しません。

1.今の賃貸の「実質負担」はいくらか

表示されている家賃だけではなく、住宅補助、社宅制度、更新料、駐車場、引っ越しや住み替えのしやすさなども含めて考えます。

特に住宅補助が手厚い人は、「家賃がもったいない」という一般論をそのまま当てはめない方がいいと思います。

2.これから数年で生活がどれくらい変わりそうか

結婚、出産、転職、転勤、住みたい地域、必要な広さ。これらが変われば、最適な家も変わります。

未来を完全に予測する必要はありません。ただ、「今買おうとしている家が、どんな生活を前提にしているのか」は確認しておきたいところです。

3.それでも買うなら、生活が変わったときどうするか

最後が出口です。売る、貸す、住み続ける、住み替える。

購入時点で正解だった家が、20年後にも正解とは限りません。

だから私は「一生住める家か」だけでなく、「一生住まなくなった場合にも困りにくい家か」も購入条件に入れています。

なお、実際に約7,000万円の住宅ローンを組んで分かった資金面の盲点は、住宅ローンを組んで分かったことにまとめています。

まとめ|「家賃とローン」だけで比べると見落とすものがある

2015年、私は賃貸とマンション購入を比較し、結果的に賃貸を選びました。

会社の住宅補助が手厚く、条件に合う賃貸が見つかり、まだ結婚前でもありました。

その後、実際に結婚し、子どもが生まれ、西宮から関東へ移りました。

そして2026年。今度は妻と子どもとの生活を前提に、マンションを購入しました。

この11年間を振り返ると、「賃貸と購入のどちらがお得か」という問いだけでは、自分の選択をうまく説明できません。

2015年には、賃貸によって動きやすさを残す価値があった。2026年には、家族の生活が具体化したことで購入する意味が大きくなった。それでも人生は変わるので、売却や賃貸という出口を残せる物件を選んだ。

だから今、賃貸か購入かを比較するなら、「今の賃貸の実質負担」「これからの生活が変わる可能性」「購入したあとに残せる出口」の3つを一緒に考えます。

家賃がもったいないから買う。住宅価格が上がりそうだから急いで買う。逆に、人生が完全に固まるまでずっと賃貸でいる。どれか一つで決める必要はありません。

賃貸では「動ける価値」を見る。購入するなら「また動ける余地」を残す。

2015年と2026年で選んだ住まいは違いましたが、11年分を並べてみると、私にとってはこの考え方が一番しっくりきました。

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