オルカンを買うなら、ETFと投資信託のどちらがいいのか。
僕は現在、ETFの2559「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」と、投資信託の「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」を両方保有しています。
2026年9月7日時点の保有データでは、2559が18口、楽天・プラス・オールカントリーが668,869口。その後も楽天・プラスは追加購入しています。
改めて見ると、「同じオルカンを2本持って、何を分散してるんや俺」という状態です。
ただ、実際に両方持ってみると、中身が近くても使い勝手はかなり違います。先に結論を書くと、僕は2559を急いで売らず、新しく積み上げるコア資産は楽天・プラス中心が合っています。
この記事では、2026年9月時点の最新データを使い、コスト、分配金、NISA、楽天ポイント、暴落時の売買まで実保有者目線で比較します。
- 2559と楽天・プラス・オールカントリーを一覧比較
- 中身はどれくらい同じ?どちらもMSCI ACWI連動
- 2559を実際に持って感じるメリット
- 2559のデメリットは「売買できること」が裏返しになる
- 楽天・プラスのメリットは、とにかく積立を自動化しやすいこと
- 楽天・プラスの弱点は、注文時に価格を確定できないこと
- コスト比較|信託報酬だけなら楽天・プラスが安い
- 分配金はETFのメリット?積立期にはむしろ手間
- 暴落時にリアルタイムで買えるETFは本当に必要か
- NISAなら楽天・プラスの方が使い分けしやすい
- そもそも2559と楽天・プラスを両方持つ意味はある?
- 僕は今後どっちを中心にする?
- まとめ|投資先は近い。違うのは持ち方
- FAQ
- あわせて読みたい
- 参考にした一次情報
2559と楽天・プラス・オールカントリーを一覧比較
| 比較項目 | 2559 | 楽天・プラス・オールカントリー |
|---|---|---|
| 商品タイプ | 国内ETF | 投資信託 |
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | 楽天投信投資顧問 |
| 対象指数 | MSCI ACWI(円換算) | MSCI ACWI(円換算) |
| 信託報酬 | 年0.0858%(税込) | 年0.0561%(税込) |
| 純資産 | 約1,326.6億円(9/10) | 約9,975.5億円(9/11) |
| 買付単位 | 1口。9/11終値なら2,893円 | 100円以上1円単位 |
| 売買方法 | 東証でリアルタイム売買・指値可 | 1日1回の基準価額で約定 |
| 積立 | 証券会社の国内株積立機能次第 | 金額指定で自動積立しやすい |
| 分配 | 年2回が基本 | 年1回決算。直近は0円 |
| 自動再投資 | 分配金は原則、自分で再投資 | 分配を出さなければファンド内に残る |
| NISA | 成長投資枠 | つみたて投資枠・成長投資枠 |
| 為替ヘッジ | 原則なし | 原則なし |
| 楽天証券の残高ポイント | なし | 年率0.017% |
| 市場価格と基準価額の差 | あり得る | 市場価格はなく基準価額で売買 |
大きな違いは投資先ではなく、「どう買うか」「どう受け取るか」「どのNISA枠を使えるか」です。
中身はどれくらい同じ?どちらもMSCI ACWI連動
両商品とも、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)の円換算ベースへの連動を目指します。MSCI ACWIは先進国と新興国の大型・中型株で構成され、世界の投資可能な株式市場のおよそ85%をカバーする指数です。
MSCIの2026年8月末データでは構成銘柄数は2,458。上位にはNVIDIA、Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet、TSMCなどが並びます。
国別比率は日々変動しますが、同指数に連動するiShares MSCI ACWI ETFの2026年8月7日時点では、米国63.80%、日本5.03%、英国3.12%、台湾3.08%などでした。つまり「全世界」といっても均等配分ではなく、時価総額の大きい米国株が中心です。
2559と楽天・プラスを両方持ったからといって、米国・日本・新興国への分散が2倍になるわけではありません。投資対象という意味ではかなり似たものを2本持っていると考えた方が実態に近いです。
2559を実際に持って感じるメリット
1. 値段を見てその場で売買できる
2559は東証に上場するETFなので、株と同じように取引時間中の価格を見ながら買えます。指値もできます。
僕は個別株やETFの売買もしてきたので、「ここまで下がったら買う」という注文方法には慣れています。大きく下げた日にその場で買えるのは、投資信託にはない分かりやすいメリットです。
2. 2026年の分割で少額でも買いやすくなった
2559は2026年6月9日に1口を10口にする受益権分割を実施しました。9月11日の終値は2,893円で、売買単位は1口です。
以前の2559は2万円台が必要だったため「投信より最低投資額が高い」が弱点でしたが、今は約3,000円から買えます。この点は古い比較記事と状況が変わっています。
3. 分配金を現金で受け取れる
2559は原則として年2回、6月と12月に分配を行います。資産形成期には再投資の手間になりますが、将来の取り崩し期では「口数を売らず、定期的に現金を受け取る」仕組みとして使いやすい面があります。
2559のデメリットは「売買できること」が裏返しになる
ETFなので市場価格には売値と買値の差、いわゆるスプレッドがあります。また、市場価格と1口あたり純資産価値が完全に一致するとは限りません。
2026年9月9日は、基準価額2,910円に対して市場価格2,904円で、乖離率は約マイナス0.21%でした。直近90日の平均売買代金は約9.36億円、8月末のスプレッド参考値は0.05%です。それでも投資信託にはない「市場で売買するコスト」は存在します。
そして僕にとって一番大きいのは、リアルタイムで売買できると、値段を見てしまうことです。
個別株なら価格を見て判断する意味がありますが、オルカンは本来、毎月淡々と積み立てるためのコア資産として使っています。「あと1%下がったら買おう」と考え始めると、長期投資なのに急にデイトレ寄りの思考になります。
楽天・プラスのメリットは、とにかく積立を自動化しやすいこと
1. 100円から金額指定できる
楽天・プラスは100円以上1円単位でスポット購入・積立ができます。1万円、4万円、5万円など、家計から回せる金額をそのまま指定できます。
僕自身、NISAつみたて投資枠・成長投資枠・特定口座で楽天・プラスを買っており、2026年9月時点でも追加購入を続けています。現在の運用では、この「金額を決めて入れるだけ」の方がコア資産には扱いやすいです。
2. 分配を出さずに運用を続けやすい
楽天・プラスは年1回決算ですが、2024年、2025年、2026年の分配実績は0円です。
「分配金再投資コースを選べる」こと以上に重要なのは、そもそも分配を出さずファンド内に資金を残して運用できていることです。積立期に現金を受け取り、自分で買い直す手間がありません。
3. 楽天証券なら残高ポイントがある
楽天証券では、楽天・プラス・オールカントリーの月間平均保有金額に対して年率0.017%相当のポイントが付与されます。端数は切り捨てなので、単純に信託報酬から0.017%を引いて「実質0.0391%」と言い切るのは雑です。
それでも、僕のように楽天証券をメインで使っているなら、保有しているだけで受けられる小さな差として無視する必要もありません。
楽天・プラスの弱点は、注文時に価格を確定できないこと
投資信託なのでリアルタイム売買はできません。楽天証券では買付申込日の翌営業日の基準価額で約定するのが基本で、注文した瞬間にはいくらで買えるか分かりません。
「今日5%下がっているから、今すぐこの価格で買いたい」という用途なら2559の方が明確に便利です。
ただし、長期積立で毎月買う資産について、その日の底値を毎回当てる必要があるのか。ここはETFのメリットをどこまで必要とするかで評価が変わります。
コスト比較|信託報酬だけなら楽天・プラスが安い
公表されている信託報酬は、2559が年0.0858%(税込)、楽天・プラスが年0.0561%(税込)。差は年0.0297%です。
| 保有額 | 2559 年間信託報酬の目安 | 楽天・プラス | 差額 | 楽天ポイント参考値 |
|---|---|---|---|---|
| 100万円 | 約858円 | 約561円 | 約297円 | 約170円相当 |
| 300万円 | 約2,574円 | 約1,683円 | 約891円 | 約510円相当 |
| 500万円 | 約4,290円 | 約2,805円 | 約1,485円 | 約850円相当 |
| 1,000万円 | 約8,580円 | 約5,610円 | 約2,970円 | 約1,700円相当 |
これはあくまで信託報酬だけを単純計算した比較です。実際の運用では監査費用、売買費用、指数使用料などの「その他費用」が発生し、ETFには売買時のスプレッドもあります。
楽天・プラスの直近の運用報告書を基に、信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税・その他費用まで含めて年率換算した「実質コスト」は約0.118%という集計があります。総経費率は0.08%です。これは過去の1期の実績で、将来も同じになる数字ではありません。また2559側にもファンド内部の費用やETF売買時のスプレッドがあるため、2559の0.0858%と楽天の0.118%をそのまま同条件のコスト比較にするのも不適切です。
長期保有では毎年の差が積み重なります。楽天証券の残高ポイントまで加えると、僕の利用環境では楽天・プラスに分があります。
分配金はETFのメリット?積立期にはむしろ手間
2559の分配金は、現金収入が欲しい人には分かりやすいメリットです。ただ僕は今、オルカンを「使う資産」ではなく「増やすコア資産」として保有しています。
この段階では、分配金を受け取ってからまた買うより、ファンド内部で運用が続く方が楽です。特定口座では分配のたびに課税関係も発生するため、資産形成期は無分配型の投資信託と相性がいいと考えています。
逆に、将来の取り崩し期になれば話は変わります。毎回投信を売却するより、ETFから定期的に分配金を受け取る方が心理的に分かりやすい人もいるでしょう。
積立期なら楽天・プラス、現金収入を重視する段階なら2559の評価が上がる。僕はこの整理が一番しっくりきます。
暴落時にリアルタイムで買えるETFは本当に必要か
ここは2559を持っていると迷います。相場が急落すると、「今日のこの値段で買いたい」と思うからです。2559なら指値を入れて、その日のうちに買えます。
でもオルカンを10年、20年と積み立てる前提なら、1回の買付価格を数%うまく取れたことより、買い続けた期間と金額の方が影響は大きくなりやすいです。
僕自身、個別株やETFも使いますが、現在は子育てや仕事もあり、資産形成のコアまで頻繁に判断したくありません。売買判断を減らす目的では、投資信託の「価格を見なくていい不便さ」が逆にメリットになっています。
NISAなら楽天・プラスの方が使い分けしやすい
2559はNISAの成長投資枠の対象です。一方、楽天・プラスはつみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入できます。
オルカンを毎月のコア積立にするなら、年間120万円のつみたて投資枠を使える楽天・プラスは扱いやすいです。成長投資枠を個別株やETFに残すという組み方もできます。
僕自身も楽天・プラスをNISAつみたて投資枠と成長投資枠の両方で買っています。NISAの「積立部分」を任せる商品としては投信の方が自然です。
そもそも2559と楽天・プラスを両方持つ意味はある?
資産配分の分散という意味では、ほぼありません。同じMSCI ACWIへの連動を目指すので、片方を追加しても別の資産クラスが増えるわけではないからです。
両方持つ意味があるとすれば、次のような運用方法の分散です。
- ETFは指値で機動的に買う
- 投信は毎月自動積立する
- 将来、ETFの分配金を受け取る
- NISAつみたて枠は投信、成長枠はETFも選択肢にする
ただし、口座や商品が増えるほど管理は複雑になります。「分散している気分」のためだけに2本持つ必要はないでしょう。
僕は今後どっちを中心にする?
選択肢を並べると、A:両方を同じように買い続ける、B:2559は保有を続けて追加分は楽天・プラス中心、C:2559を売って楽天・プラスへ一本化、D:ETF中心に戻す、の4つです。
僕に合うのはB「2559は保有継続、追加分は楽天・プラス中心」です。
実際、2026年7月以降は楽天・プラスをNISA・特定口座で何度も追加し、9月10日にも追加購入しています。個別株やS&P500への偏りを薄めるための広域コアとして、オルカンを積み上げる考えが強くなっています。
一方、2559を今すぐ売る理由もありません。売却すれば課税口座なら損益が確定しますし、再購入のためだけに取引する必要もありません。ETFとしての使い勝手を残したまま、新規資金の行き先を投信へ寄せれば十分です。
反対に、暴落時の買付価格を自分で決めたい、分配金を現金で受け取りたいなら2559が合います。2026年の受益権分割で約3,000円から買えるため、少額投資の差も以前ほど大きくありません。
それでも僕は、コア資産では「自由に売買できること」より「何も考えず買い続けられること」を優先します。
まとめ|投資先は近い。違うのは持ち方
- 2559と楽天・プラスは、どちらもMSCI ACWIへの連動を目指す
- 2本持っても、資産クラスとしての分散効果はほとんど増えない
- 2559はリアルタイム売買・指値・分配金受取が強み
- 2026年の受益権分割後は約3,000円から買えて、最低投資額の弱点は小さくなった
- 楽天・プラスは100円積立、自動化、NISAつみたて枠との相性が良い
- 楽天証券なら年率0.017%の投信残高ポイントもある
- 信託報酬は楽天・プラスの方が低いが、実質コストは信託報酬だけで決まらない
- 僕は2559を保有しつつ、新規のコア積立は楽天・プラス中心にする
ETFか投資信託かで迷ったら、「価格を見ながら買いたいか、何も考えず積み立てたいか」で選ぶ方が分かりやすいと思います。
FAQ
2559と楽天・プラス・オールカントリーは同じ商品ですか?
同じ商品ではありません。ただし、どちらもMSCI ACWIの円換算ベースへの連動を目指すため、投資対象はかなり近いです。大きな違いはETFと投資信託という商品構造です。
信託報酬はどちらが安いですか?
2026年9月時点では、2559が年0.0858%(税込)、楽天・プラスが年0.0561%(税込)で、信託報酬だけなら楽天・プラスが低いです。ただし実際の負担にはその他費用や、ETFではスプレッドなども関係します。
NISAでオルカンを積み立てるならどちらですか?
毎月の長期積立が目的なら、つみたて投資枠を使えて金額指定しやすい楽天・プラスが使いやすいです。2559は成長投資枠で購入できます。
両方持つと分散になりますか?
投資先の分散効果はほとんど増えません。両方持つ意味があるとすれば、ETFのリアルタイム売買と投信の自動積立を使い分けるなど、運用方法の違いです。
2559は売って楽天・プラスへ一本化した方がいいですか?
既存の2559を売るかどうかは別問題です。税金、含み損益、NISA枠、今後分配金を受け取りたいかなどで変わります。僕自身は現時点で2559を急いで売らず、新規資金を楽天・プラス中心にする方針です。
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参考にした一次情報
※商品情報・価格・純資産・制度は2026年9月12日時点で確認した情報です。投資判断はご自身の責任で行ってください。


