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「この家で本当に良かったのか?」と不安になったあなたへ|住宅購入直前のリアルな葛藤と向き合う方法

家の選択に悩む男性が、2つの物件ミニチュアを見比べながら迷っている様子。都会と郊外の背景が対比されたイメージ。 家庭と暮らし
「この家で本当に良かったのか?」住宅購入直前のリアルな葛藤

はじめに:住宅ローンの審査が通りそう。でもモヤモヤしている

新築の住宅購入。間取りも価格も条件も一通り納得して、いよいよ住宅ローンの本審査が通りそう……。

でも、心の中ではふと、こんな声が聞こえてくる。

「本当にこの物件で良かったのかな?」

「もっと良い物件が、後から出てくるんじゃ……?」

今回の記事は、そんな“住宅購入直前あるあるの不安”に揺れた筆者のリアルな体験と、その不安への向き合い方をまとめたものです。


不安の正体:まだ見ぬ「理想の物件」へのFOMO

住宅購入の不安は、実は「物件」そのものよりも、

「他にもっと良い選択肢があったかもしれない」という想像の世界への不安

が大きな原因になることがあります。これはFOMO(Fear of Missing Out)=「機会損失への恐れ」とも呼ばれる心理状態です。

特に筆者のように情報を集めて考え抜いて決断した人ほど、

  • あの時候補に挙がっていた別の物件はどうだったのか
  • 数ヶ月後にもっと良さそうな新築が出てきたらどうする?
  • 将来的に“この家を買った自分”を後悔しないか?

といった「ifルート」が頭をよぎります。


実際にひっかかったポイント1:立地と資産性の“将来の想像”

筆者の場合、物件自体(間取り・仕様)は申し分なかったのですが、 駅周辺の雰囲気やアクセスにやや不安が残る「郊外の駅」でした。

通勤や子育てを見越した落ち着いた環境ではあるものの、 将来的な資産性や生活利便性を考えると、 「もう少し都心寄りで、乗り継ぎが少ないエリアの方が良かったのでは……?」という気持ちも拭いきれませんでした。

具体的には、

  • 駅徒歩は悪くないが、職場まで直通ではない私鉄
  • 周囲に大型商業施設がなく、街の将来性にやや不安
  • 現地も見に行っていない状態で購入を検討していた
  • 通勤時間は現状15分→1時間半程度に増える想定

価格面では新築として条件は良かったものの、周辺の中古と比較して相場より高く、総合的には「△」評価。

「住んでみないと分からない不安」が残った状態での購入判断でした。


実際にひっかかったポイント2:パートナーとの“温度差”と責任感の偏り

また、もう一つの大きな引っかかりは、妻との意思決定における“温度差”でした。

たとえば、モデルハウスに見学に行った際、 妻から「決定権はあなたにあると思ってる」と言われたことがありました。

さらに、契約直前には「ほんとにいいの?後悔しない?大丈夫?」と確認されたものの、 筆者としては「今さら他の選択肢もないし……流れ的にそうするしかない」という思いが強く、 結果として“納得して押した”というより“覚悟を決めて押した”という感覚が残っていました。

このような心理のズレが、「ちゃんと一緒に選んだ感」を持てなかった理由の一つです。


解決の糸口:「納得」と「出口」を設計する

1. 理想の物件とは何かを言語化してみる

まず「まだ見ぬ理想の物件」とはどんな条件なのか、あえて自分で書き出してみました。

  • 駅徒歩5分圏内
  • 東京都内で職場に乗り換えなしで通える
  • 妻も納得する間取り
  • 築10年以内
  • 予算の範囲内

改めて冷静に見てみると、これらをすべて満たす物件に出会う確率はかなり低く、 「もしあったとしても即完売 or 予算オーバー」である可能性が高いことに気づきました。

2. 後悔シナリオを先に描いておく

「この家を買ったことを後悔する未来」がもしあるとしたら、どんな状況か?

自分の場合は、

  • 近隣に“明らかに良さそうな新築”が出た時
  • 通勤や子どもの通学で不便を感じた時

そんな時に「やっぱりあっちにしておけばよかった」と思うかもしれないと想定しました。

3. 出口戦略を持っておく

不安を完全にゼロにするのではなく、「将来もっと良い物件に出会ったら乗り換える」という前提で“出口戦略”を考えておくことにしました。

  • 資産性のある立地・間取りか?(売却しやすいか)
  • ローン残債と物件価値のバランスを5年後で想定
  • 貸す選択肢や住み替え時のフローを仮設定

今後もし理想に近い物件が現れた場合、現在の家を売却し、差額を補って住み替えるという選択肢も取れるように準備しておく。

そのために、ローンを急いで返すよりは、低金利を活かして投資に回し、将来的な資金余力を作るという発想も視野に入れています。


納得のビジュアルが思い描けない不安

正直、筆者は「この家で暮らす未来」が想像できていません。

どの家に住んでも生活そのものが大きく変わるわけではない。 東京都内という選択肢の少ない条件下で、選んだというより“残された中から選ぶ”ような感覚だった。

だからこそ、「未来に心から“この家で良かった”と思える日が来るのか?」という不安がどこかに残り続けているのです。


まとめ:完璧ではなく「納得できる選択」を

住宅購入に完璧な正解はありません。

でも、

「納得できる理由がある選択」

「未来に後悔しても、自分で責任が持てる判断」

であれば、それは十分“正解”だと思います。

自分で悩んで、迷って、考え抜いて決めたというプロセスこそが、 未来の自分を支える“納得感”になります。

迷いながらも真剣に選んだ家。

それはきっと、「正解にしていける家」なんだと思います。

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