こんにちは!この記事では、マレーシアのキナバル山で行われる、絶壁を一本のワイヤーを伝って「降りる」ヴィアフェラータという命綱ありの岩場体験アクティビティに挑戦した体験談を紹介します。
キナバル山とヴィアフェラータの概要
まずは、キナバル山とヴィアフェラータについて簡単に説明します。
キナバル山

- ボルネオ島の北部、マレーシアのサバ州にある山
- 標高4,095.2m、マレーシア最高峰
- キナバル国立公園内にあり、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている
- 多くの固有種が生息しており、生物多様性の宝庫として知られています。食虫植物のウツボカズラや、多くのリスが生息
- 世界最大の花、ラフレシアも原生しています
ヴィアフェラータ

- 岩壁に設置されたワイヤーロープや梯子、橋などを使って「降りる」または登る難易度の高いルート
- 通常の登山装備に加え、ヘルメット、登山用ハーネス、ヴィアフェラータの専用キット、滑りにくい手袋が必要
- キナバル山には、「Walk the Torq」と「Low’s Peak Circuit」の2つのヴィアフェラータコースがあります。
- Walk the Torq:初心者向け、所要時間約2~3時間
- Low’s Peak Circuit:より難易度が高く、所要時間約4~6時間
- これらのコースは、高度3,200m~3,776mに位置し、世界最高地点にあるヴィアフェラータの一つです。
- 日本でも、御在所岳や宝剣岳などで体験できる
キナバル登山とヴィアフェラータ体験記
私が参加したキナバル登山とヴィアフェラータのツアーについて紹介します。
旅行日程と参加メンバー
- お盆の時期に、男4人で参加
- 各自クアラルンプール空港(KUL)に集合、解散
- 1日目:クアラルンプール空港近くのホテルに宿泊
- 2日目:国内線でコタキナバル空港(BKI)へ移動、ホテルに宿泊
- 3~4日目:キナバル登山、山小屋に1泊
- 下山時にヴィアフェラータを体験
- 5日目:2名は帰国、私ともう1名はグヌンムルとマラッカを観光
ツアーの内容と費用
- NCT自然と文化の旅で手配
- 山小屋は1階が食堂、2階が良い場所を確保してもらえた
- AIRASIAというマレーシアのLCCを利用、手荷物預けが自動化されていた
- 本来は専用の山小屋に泊まるツアーだったが、満室のためオプションで追加
- コタキナバル発着の1泊2日キナバル登山ツアーに、下山時のヴィアフェラータ(ロングコース)のオプションを追加
- 交通費、山小屋宿泊費、ツアー中の食事、入園料、登山許可料、登山証明発行料、英語ガイド付き
- ツアー代金はトータルで155,000円くらい(当時の金額)
- KIX-KUL往復:5万円
- KUL-BKI:約5400円
- 現地ツアー基本費用:RM2130(61344円)
- ヴィアフェラータ ロングコースオプション料金:RM1000(28800円)
- KULのホテル:約4200円
- BKIのホテル:2泊で約4500円
- その他、公園本部へ前泊、日本語ガイド追加、下山後にポーリン温泉宿泊、山小屋連泊などのオプションもあった
ヴィアフェラータに挑戦する際の注意点
- マレーシアでは、州をまたぐ移動でも入国審査が必要
- 手荷物検査が2回ある場所もある
- ツアー会社へのパスポート画像提出、緊急連絡先の共有
- 当日の送迎場所の連絡
- 充電用の変換コンセント、国際SIMを購入
持ち物・準備編
キナバル登山とヴィアフェラータに挑戦するにあたって、特に重要だった持ち物と準備についてまとめました。
持ち物
- パスポート: ツアー会社への提出のほか、マレーシア国内の移動でも必要になる場合があります。
- ツアーの詳細: 申し込んだツアーの内容(日程、費用、含まれるもの、オプションなど)を再確認し、不明な点はツアー会社に問い合わせておきましょう。
- 緊急連絡先: ツアー会社に提出するほか、自身の家族や知人の連絡先も控えておきましょう。
- 送迎場所の情報: 集合場所やホテルなど、送迎に関する情報を事前に確認し、必要であればツアー会社に伝えておきましょう。
- 変換コンセント: マレーシアのコンセントは日本と異なる形状の場合があるため、必要な場合は準備しておきましょう。
- 国際SIM: 現地でスマートフォンやモバイルルーターを使用する場合は、国際SIMやeSIMを準備しておくと便利です。
服装
適切な服装:
- 動きやすく、速乾性のある服装(登山用シャツ、トレッキングパンツなど)
- 保温性の高いアウター(フリース、ダウンジャケットなど。山頂は非常に寒くなります)
- 防水性、防風性のあるジャケット(天候が変わりやすいです)
靴:
- グリップ力の高い登山靴またはトレッキングシューズ
- 靴下も厚手でクッション性のあるものがおすすめです。
その他:
- 雨具(折りたたみ傘、レインコートなど)
- 日焼け止め、帽子、サングラス(紫外線対策は必須です)
- ヘッドライトまたは懐中電灯(早朝や夜間の行動に必要です)
- 常備薬、ファーストエイドキット
- タオル、ティッシュ、ウェットティッシュ
- カメラ、モバイルバッテリー
- 高山病対策の薬(必要な場合)
- エネルギー補給のための行動食(トレッキング中のおやつ)
- 水筒またはハイドレーションバッグ(水分補給はこまめに)
ヴィアフェラータに挑戦する場合:
- 手袋(ロープを握る際に手を保護します)
- 動きやすい服装
- ヘルメット、ハーネス、ヴィアフェラータキットは基本的にレンタルできますが、事前に確認しておきましょう。
まとめ
キナバル山のヴィアフェラータは大きな挑戦でしたが、一生忘れられない素晴らしい体験となりました。絶壁をワイヤーで「降り」、山頂から絶景を見た時の達成感は、何物にも代えがたいものでした。
この記事を読んで、ヴィアフェラータに興味を持った方、キナバル山に登ってみたいと思った方がいたら、ぜひ挑戦してみてください。きっと、あなたにとっても忘れられない冒険になるはずです。
実は、キナバル山に登頂した時の体験記もまとめています。あわせてご覧ください。
→ [登頂体験はこちらの記事へ]
コメント