ブログを運営していると、「どの記事から直せばいいのか分からない」「アクセスはあるのに、ちゃんと読まれているのか分からない」という状態になりがちです。
そんなときに使えるのがGoogleアナリティクス(GA4)です。GA4を見ると、アクセスが多い記事だけでなく、「アクセスはあるけど読まれていない記事」「改善すると伸びそうな記事」を数字から探せます。
この記事では、GA4を使って改善対象の記事を見つけ、原因を掘り下げ、実際の改善につなげる流れを4ステップで紹介します。
※GA4はプロパティの設定によってメニュー名や表示されるレポートが異なる場合があります。この記事では代表的な画面名で説明します。
ステップ①:GA4で改善する記事を見つける
まずは、どの記事を改善するかを絞ります。
GA4の「ページとスクリーン」レポートを開き、記事ごとの数字を確認します。現在の標準的な導線は「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」です。表示されない場合は、レポート構成から外れている可能性があります。
見る項目は、まず以下の3つで十分です。
| 指標 | 見るポイント |
|---|---|
| 表示回数 | よく見られている記事か |
| アクティブユーザー数 | 何人くらいが記事を見ているか |
| 平均エンゲージメント時間 | 実際にどの程度ページを見てもらえているか |
特に注目したいのは、表示回数は多いのにエンゲージメント時間が短い記事、期間比較すると以前より表示回数やエンゲージメントが落ちている記事、収益や問い合わせにつながる重要記事なのに読まれていない記事です。
「30秒以下なら改善」のような一律の基準ではなく、自分のサイト内の似た記事や過去期間と比較する方が実用的です。

※画面は2025年時点の例です。GA4のメニュー構成や表示項目はプロパティによって異なる場合があります。
入口ページを見たいなら「ランディングページ」も確認
「ユーザーが最初にどの記事へ来たのか」を分析したい場合は、「ランディングページ」レポートも役立ちます。
「ページとスクリーン」はセッション途中で閲覧されたページも含みますが、ランディングページはユーザーが最初に訪れたページを確認できます。検索流入の入口記事を改善したい場合はこちらも見ておくと分かりやすいです。
ステップ②:なぜ数字が悪いのか掘り下げる
改善候補の記事を見つけたら、次は「なぜ数字が悪いのか」を確認します。
流入元を確認する
「トラフィック獲得」などのレポートから、Googleなどの検索、SNS、他サイトからのリンク、Directなど、どこからユーザーが来ているのかを確認します。
ここで注意したいのがDirectです。Directは「URLを直接入力した人」だけではなく、参照元をGA4側で判定できなかったアクセスも含まれます。そのため、「Directが多い=リピーターが多い」とは限りません。

デバイスを確認する
スマホ・PC・タブレットの比率を確認します。
スマホユーザーが多い記事なら、ボタンが押しにくくないか、1文が長すぎないか、表が横にはみ出していないか、画像が大きすぎないか、といったスマホ表示を優先して確認します。

CTAやリンクのクリックを確認する
記事内に、お問い合わせ、資料請求、アフィリエイトリンク、外部サイトへのリンクなどがある場合は、クリックされているかも確認します。
外部リンクのクリックについては、GA4の「拡張計測機能」を有効にしていれば自動で取得できるケースがあります。一方、同一ドメイン内の独自CTAや特定ボタンのクリックを細かく計測したい場合は、Googleタグマネージャーなどを使ってイベントを設定する方法があります。
すべてのCTA計測でタグマネージャーが必須、というわけではありません。
キーイベントにつながっているかを見る
現在のGA4では、サイト内で重要な行動を「キーイベント」として設定できます。
ブログであれば、問い合わせ完了、資料請求、会員登録、特定ボタンのクリックなどをキーイベントにしておくと、単なるPVだけではなく「成果につながっている記事」を判断しやすくなります。
ステップ③:GA4では分かりにくいページ内行動を見る
GA4だけで足りない部分は、目的に応じて別ツールを使います。
- ページ内行動を見る:Microsoft Clarity
ヒートマップやセッション録画で、ページ内のクリックやスクロールなどを確認できます。 - 表示速度を見る:PageSpeed Insights
表示速度やCore Web Vitalsなど、技術面の改善点を確認できます。 - データをまとめて見る:Looker Studio
GA4などのデータをダッシュボードとしてまとめて可視化できます。
【PR】分析からA/Bテストまで進めたい場合は「SiTest」も選択肢
GA4で改善すべきページを見つけた後、ページ内のどこまで読まれているのか、どこがクリックされているのかまで確認したい場合は、ヒートマップツールを組み合わせる方法があります。
SiTestは、ヒートマップによるユーザー行動の分析に加え、ノーコードでのA/Bテストやポップアップなどの改善施策まで、同じサービス内で進められるWebサイト改善ツールです。
たとえば、ヒートマップでCTA周辺の反応を確認し、ボタンの文言や配置を変えてA/Bテストしたり、離脱しそうなユーザーに関連記事などへの導線を表示したりと、分析後の改善と検証までつなげられます。
Microsoft Clarityのような無料ツールでユーザー行動を確認する方法もありますが、分析結果をもとにA/Bテストや施策の実行まで一連の流れで進めたい場合は、SiTestも選択肢の一つです。
ステップ④:分析結果をもとに記事を改善する
データを確認したら、実際に記事を修正します。
冒頭で離脱されている
- リード文を短くする
- 結論を先に書く
- この記事で分かることを明確にする
CTAが押されていない
- ボタンの文言を変える
- 設置位置を変える
- CTA前の説明を追加する
最後まで読まれていない
- 長すぎる段落を分割する
- 不要な説明を削る
- 見出しだけでも内容が分かる構成にする
次の記事へ進んでもらえない
- 関連記事の位置を見直す
- 文中から自然に内部リンクを入れる
- 読後に次に読む記事を提示する
重要なのは、一度に全部変えすぎないことです。複数箇所をまとめて変更すると、何が効果を出したのか分からなくなります。改善箇所をある程度絞って変更し、再度GA4で数字を確認する方が改善サイクルを回しやすくなります。
さらに分析したい場合
ユーザー属性
地域、言語、年齢、性別などのデータを確認できます。ただし、ユーザー数が少ない場合やプライバシー保護のしきい値が適用される場合は、データが表示されないことがあります。個人ブログでは無理に使わなくても問題ありません。
時間帯
「探索」機能を使うと、曜日や時間帯ごとのアクセス傾向も確認できます。SNS投稿やメルマガなど、配信タイミングを決める場合には参考になります。
ファネル
問い合わせや申込みなど、複数ステップの導線がある場合はファネル分析も使えます。「どこまで進んで、どこで離脱したのか」を見ることで改善箇所を絞りやすくなります。
まとめ:GA4で「改善する記事」を見つけてから直す
ブログ改善で一番困るのは、「何となく全部直そう」としてしまうことです。
今回の流れをまとめると、
- 「ページとスクリーン」で改善候補を見つける
- 流入元・デバイス・CTA・キーイベントを確認する
- 必要ならヒートマップなどでページ内行動を見る
- 改善したあと、もう一度数字を確認する
GA4だけですべてが分かるわけではありません。ただ、「どの記事を優先して改善するか」を決めるには十分役立ちます。
感覚だけでリライトするのではなく、まず数字を見て、改善する場所を絞る。この流れを繰り返す方が、ブログ全体を効率よく改善しやすくなります。


