「ロボット掃除機があれば掃除機はいらない」…それ、本当ですか?
今や一家に一台、いや二台も三台も「ロボット掃除機」がある時代。共働き家庭や育児中の家庭では、「掃除の自動化こそ正義」と言わんばかりに、当たり前のように語られるこの常識。
けれど、そんな常識が我が家で崩れ去ったのは、ある日突然のことでした。
妻の妊娠とロボット掃除機の故障がもたらした現実
それまで我が家には、Anker製のロボット掃除機と、Sharkのハンディクリーナーがありました。ハンディは軽くて便利。でも、かがまなければならず、意外と身体にくる。そんな中、ロボット掃除機が故障。
同時に、妻が妊娠。重い掃除機を持つのも、低い姿勢で掃除するのも、もうキツい。私自身も腰痛持ちで、床掃除は正直しんどい。
そこで気づいたんです。
ロボット掃除機って、万能じゃなかったんだな、と。
今の家には段差も多く、ロボット掃除機が活躍できる範囲も限られていた。結局、掃除の手間を減らしたつもりが、いつのまにか自分たちで無理をしていた。
ダイソンを選んだ理由:「軽さ」こそ正義だった
買い替えを決めてから、いろいろ調べました。最終的に選んだのは以下のモデル:
- Dyson Digital Slim Origin(SV18FFOR2)
- 重さ:約1.9kg
- 楽天セール時:実質39,000円程度(ここから更にポイント還元)
悩んだのはこれ:
- Dyson V8 Slim Fluffy(SV10K EXT B)
- 重さ:約2.15kg
- 楽天セール時:実質32,000円程度
両者は吸引力やバッテリー性能はほぼ同等。値段もセール時なら実質あまり変わらない。
決め手は、
とにかく「軽い」こと。
持ち上げて掃除する頻度が増える家庭なら、たかが200g、されど200g。これは大きな差です。妊娠中の妻にも扱いやすく、私の腰にも優しい。
「ロボット掃除機 ≠ 上位互換」論への異議申し立て
掃除機の選び方を語るとき、ネットではよくこんな構図が語られます。
- ロボット掃除機:スマートで楽、未来の家電
- スティック掃除機:昔ながら、時間と労力がかかる
まるで、「ロボット掃除機は掃除機の進化形」かのように扱われがちです。
でも本当にそうでしょうか?
ロボット掃除機は確かに「自動」だけど、「万能」ではありません。
- 段差の多い家では動けない
- 床にモノがあると詰まる
- そもそも掃除できるのは“床だけ”
家庭によっては、むしろスティック型掃除機の方が主力になります。
掃除機選びにこそ「家族事情」という視点を
妊娠、育児、共働き、腰痛。家庭の事情は千差万別。
それなのに、メディアやSNSは一方向の“正解”ばかりを押し付けてきます。
「最新モデルはコレ!」 「家電芸人のおすすめはコレ!」
でも、それって本当にあなたの家に合っているのでしょうか?
家族の身体状況、間取り、ライフスタイルを無視して、見た目や話題性だけで選ぶのは、もうやめませんか?
最後に:ロボット掃除機を神格化する空気への違和感
私たちは今、「ロボット掃除機=最強」という空気に飲み込まれすぎていませんか?
それは、便利で手軽な“アイコン”を信じたい気持ちから生まれるのかもしれません。でも実際には、「軽さ」や「扱いやすさ」こそ、日々の暮らしでは大きな価値になるのです。
本当に必要なのは“未来感”ではなく、“現実に寄り添った使いやすさ”。
掃除機選びで迷っているあなたへ。 ぜひ、自分たちの身体・暮らし・間取りにとっての最適解を、改めて考えてみてください。
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