Apple Watch Series 4を登山にも持っていっていた頃、私は「いつか山も海も普段の生活も、一本の時計で済むようになったらいいのに」と思っていました。
登山用の時計を着けている人は周囲にもいましたし、ダイビングでは私も専用のダイブコンピューター(ダイコン)を使っていました。どちらも役に立つ道具です。それでも一本にしたかったのは、何よりApple Watchのデザインが好きだったから。普段使っている時計を山にも海にもそのまま着けていけたらいい。時計を買い足したり使い分けたりする費用や手間も減ります。ただし、必要な機能まで手放して一本化したいわけではありませんでした。
これは、Series 2やSeries 4を登山で使っていた当時の記憶と、その後の変化を振り返る記事です。最近は本格的な登山やダイビングにほとんど行っていないため、現在の機種を山や海で実測したレビューではありません。
山ではGPSが思っていた以上に役に立った
登山で特に便利だと感じたのはGPSでした。現在地や進む方向が分かるだけで、歩いているときの安心感が違います。経験のある人からは「GPSを信用しすぎず、地図とコンパスを見ろ」と言われることもありました。
言われていることは分かります。ただ、実際には、経験者の位置の判断とGPSの表示が食い違うことに気づくほど、かなり実用的だと感じていました。とはいえ、経験者に「GPSの方が正しいですよ」と強く言いにくいところもありましたね。
Apple Watchの通知も便利でした。確認するたびにiPhoneを取り出さずに済み、スマホの電池を温存できると感じていました。山ではiPhoneも持っていたので、時計だけを頼りにしていたわけではありません。
もっとも、精度が悪くなるときもありました。以前ルートを外れた経験もありますが、Series 2と4のどちらのときだったか、直接の原因は何だったかまでは覚えていません。「GPSがあれば地図はいらない」という話ではなく、当時の自分には十分便利だったということです。
YAMAPを腕で使いたかった理由
当時はApple Watch版のYAMAPがなく、登山記録や地図の確認はiPhoneが中心でした。活動を記録するためにiPhoneでYAMAPを動かし続ける必要があり、バッテリーも気になります。
できればiPhoneは省電力で温存し、腕時計で現在地、標高、向いている方角を確認したい。私が山で最も重視するのは、この位置情報の信頼性です。電池が切れたらモバイルバッテリーやiPhoneを使う手段もありますが、テント泊が何日も続くと充電は難しくなります。予備電源や専用ケーブルも荷物になるので、時計自体の電池が長く持つほどありがたいと思っていました。
Apple Watchの充電が切れたこともあります。専用ケーブルを忘れると充電できないので、電源の確保だけでなく、持ち物も増えます。
その後、2022年にYAMAPはApple Watchへ対応しました。腕元で現在地や軌跡などを確認できるようになったのは、当時私が期待した方向への進化です。ただし、2022年公開時点の対応はSeries 5以降で、Series 4でWatch版を使っていたわけではありません。また、活動の開始や終了はiPhone版との連携が必要です。時計だけで独立して全記録が完結する、とまでは言えません。
黄色いD4iを使いながら、Apple Watchを海でも着けたかった
ダイビングでは、黄色いSUUNTO D4iを使っていました。ゴツゴツした腕時計型のダイコンです。使い勝手に大きな不満はなく、潜った後にはログブックへ記録を書き写していました。当時はそれが当たり前だったので、特に面倒とも思っていませんでしたね。これは私のログの付け方の話で、D4iが手書きにしか対応していなかったという意味ではありません。電池も自分で交換し、その後もダイビングで使っていました。ただ、今になって説明書を確認すると、D4iは正規サービスセンターでの電池交換を指定していました。防水性を確保する必要があるので、私のやり方をおすすめするつもりはありません。
D4iに困っていたわけではありません。それでも、いつも使っているApple Watchを海でも着けられたらいいなと思っていました。ダイコンはショップで借りる方法もありますが、私が望んでいたのは単にダイコンを持たずに潜ることではなく、好きな時計が必要な役割まで担ってくれることだったんです。
その後、Apple Watch Ultraシリーズでは、Oceanic+などの対応アプリを使えば、対応範囲内のレクリエーショナルダイビングに使えるようになりました。Appleの公式案内では、水深表示に加えて潜水ログ、浮上速度の警告、安全停止の案内などにも対応しています。あの頃に欲しかった機能が、少なくとも仕様上はずいぶん実現しています。これを知ったときは、やっぱり欲しくなりましたね。
もっとも、Ultraの標準の水深アプリと、対応アプリを使ったダイコン機能は別の話です。私自身はUltraを海で試していません。ログの保存や水中での警告が自分にとって十分使いやすいかは、まだ分かりません。ダイコンの機能だけで潜水の安全が決まるわけでもないので、もし再開するなら、そのときの潜水計画やショップの運用も含めて確認したいと思っています。
Apple Watchが珍しかった時代の思い出
使い始めた頃はApple Watchを着けている人が周りにほとんどおらず、「便利なの?」とよく聞かれました。
そんなときは「LINEを既読にせずに見られますよ」と冗談半分に答えていました。実際、手元で通知を確認できる便利さは大きかったです。
当時からサイズが大きいと感じていたのに、その後もっと大きなモデルが出てきたのには驚きました。今ではApple Watchを着けている人も珍しくなくなり、時代が変わったと感じます。
一本化できるなら、費用も考えたい
もちろん、Apple Watchに一本化できれば、複数の時計を買ったり使い分けたりする手間も減ります。気になるのは、それが長い目で見て本当にお得なのかという点です。
ただし、複数の専用時計を所有するより実際に安くなるのかは慎重に考えたいです。以前使っていたD4iは電池交換後も使い続けていましたが、正規サービスで交換する場合は費用がかかります。一方、Apple Watchは対応アプリの利用料や電池の劣化、数年単位で進む機能・OSの変化が気になります。すでに普段使いのApple Watchを持っている私にとっては、ダイコンを別に買って維持するよりUltraに一本化する方が合理的になる可能性もあります。ただし、D4iの交換費用を含む具体的な価格比較はまだできていません。安全面と長期コストを含めて、実際の買い替え候補で比べたいと思います。
理想に近づいた。でも、まだ買い替えていない
今もSeries 6を使っています。バッテリーの劣化は気になりますし、そろそろ新しいモデルが欲しい気持ちもあります。でも日常では大きな不便がなく、最近はアウトドアの機会も減りました。
登山やダイビングによく行っていた頃なら、Ultraの機能はもっと魅力的だったと思います。製品は進化しましたが、今の私には急いで買い替える必要がない、というのが現状です。
まとめ:ダイビングを再開するなら、Ultraを選ぶかもしれない
Series 2やSeries 4を山に持っていった頃、Apple WatchのGPSは思った以上に頼りになりました。海ではD4iに大きな不満もありませんでした。それでも、好きなApple Watchを普段も山も海も使えたらいいな、という気持ちは変わりません。
今は山でも海でも、当時想像していたことをかなり実現できるモデルがあります。とはいえ私はまだUltraを山や海で試したわけではなく、ダイコン機能の使い勝手も長期的な費用も、実際に確かめたいところです。
最近はアウトドアに行く機会が減り、日常ではSeries 6で困っていないので、今すぐ買い替える予定はありません。ただ、もしダイビングを再開することになったら、それをきっかけにUltraを買うかもしれません。そのときは使ってみた結果を、またこの記事で振り返りたいと思います。
参考資料
YAMAP公式:Apple Watch版の公開(2022年) https://info.yamap.com/archives/4396
Apple公式:Apple Watch Ultraとダイビング https://support.apple.com/ja-jp/118571

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