妻の里帰り出産、夫も一緒に行くべき?3か月義実家で暮らした夫の結論

妻の里帰り出産に夫も同行して3か月義実家で暮らした体験談のアイキャッチ

妻が里帰り出産をするとき、夫はどうするのか。

妻だけ実家に帰り、夫は自宅で仕事を続ける。週末だけ会いに行く。出産前後だけ滞在する。いろいろな形があります。

わが家は、妻の里帰りに私も同行し、11月末から2月末まで約3か月、義実家で一緒に暮らしました。

先に結論を書くと、全員に「夫も3か月行くべき」とは思いません。義実家で長期間暮らすのはやはり気を使いますし、育休を取れば仕事や家計への影響もあります。

それでも、わが家の場合は新生児期から自分も育児に参加できたことを考えると、一緒に行ってよかったと思っています。

この記事では、3か月義実家で暮らした夫側から、よかったことだけでなく、長期滞在で感じた難しさも含めて振り返ります。

夫まで里帰りしたのは「義実家に育児を任せるため」ではなかった

「妻が里帰りするなら、実家の両親が育児を手伝ってくれるのでは?」と思う人もいるかもしれません。

ただ、わが家の場合は少し違いました。義両親は現役で働いており、平日の日中からずっと赤ちゃんを見てもらえる環境ではありません。育児の中心は、基本的に私たち夫婦でした。

そもそも私が同行した一番の理由も、妻を義実家に預けるためではなく、自分も新生児期から育児をするためです。

出産直後だけ顔を出して、あとは義両親にお願いします、という形にはしたくありませんでした。

実際に3か月一緒に生活してみると、「里帰り出産」というより、夫婦で育児をする場所を一時的に義実家へ移したという感覚の方が近かったです。

夜間対応、午前中、風呂は夫が担当した

赤ちゃんが生まれると、当然ですが生活は一変します。特に最初の1か月は、昼夜を問わずミルクやオムツ交換が続きます。

私は夜間の対応に加えて、午前中はできるだけ赤ちゃんを見るようにしていました。その間、妻には寝てもらいます。午前中いっぱい休める日もありました。

お風呂も基本的に私の担当でした。

毎日きっちり役割表を作っていたわけではありません。妻の体調や赤ちゃんの様子を見ながら、その都度調整していました。

それでも、「妻が里帰りしているから大丈夫」ではなく、里帰り中でも自分が親として普通に育児をする状態にはできたと思います。

妻を休ませられたこと以上に、自分にも大きなメリットがあった

夫が里帰りに同行する話では、「妻の負担を減らせる」というメリットが中心になりがちです。もちろん、それは大きいです。

ただ、実際に経験してみて感じたのは、夫側にもかなりメリットがあるということでした。

生後すぐの赤ちゃんは、短期間でもどんどん変わります。少しずつ表情が増え、体が大きくなり、夜に少し長く寝るようになる。その変化をかなり近くで見ることができました。

もし私が東京で通常勤務を続け、週末だけ会いに行っていたら、同じ感覚にはならなかったと思います。

育児を「手伝った」というより、最初から自分の生活の中に育児が入ってきた。振り返ると、妻のためだけではなく、自分が父親になるための3か月でもあったと思っています。

義実家には、育児そのものより「生活」を助けてもらった

もちろん、義実家のサポートがなかったわけではありません。

特に産後すぐの時期は、食事や家事をかなり助けてもらいました。赤ちゃんのお世話だけでも慣れないことだらけなので、そこに毎日の買い物や料理まで全部乗っていたら、夫婦二人ではかなり大変だったと思います。

「ご飯の心配をしなくていい」だけでも全然違いました。

また、ベビーベッドやチャイルドシート、服、哺乳瓶など、赤ちゃん用品についても助けてもらいました。

里帰り出産のありがたさは、祖父母に赤ちゃんをずっと見てもらうことだけではありません。夫婦が育児に集中できるよう、生活の土台を支えてもらえることも大きかったです。

3か月いても、義実家の家事を普通に分担するところまではいかなかった

産後しばらくすると、私たち自身も少しずつ動けるようになります。

ただ、「義実家の家事をどんどん手伝うようになった」というほどではありませんでした。

まずは自分たちの洗濯や赤ちゃんまわりのことなど、自分たちと子どもに関することは、できるだけ自分たちでやるという感じです。

義両親からは基本的に「家事はしなくていい」という雰囲気で、そもそも家のルールも細かく共有されていませんでした。

洗濯機をいつ使うのか、どこまで触っていいのか、物をどこに戻すのか。自宅なら何も考えずにできることでも、人の家では勝手が分かりません。良かれと思ってやったことが逆に邪魔になる可能性もあります。

そのため、3か月滞在していても、義実家全体の家事を普通に分担するところまではいきませんでした。

何もしなくていいと言われる。でも、長期間いる以上、本当に何もしないのも気になる。かといって勝手に家事もできない。

この微妙な立ち位置は、長期間義実家で暮らして初めて分かったことの一つです。

妻にとっては実家でも、夫にとっては義実家

私は義両親との関係が悪いわけではありません。それでも、自宅と同じように暮らせるかと言われれば無理です。

起きる時間や食事、風呂、洗濯。自宅なら何も考えないことでも、人の家では多少なりとも気を使います。

特に3か月となると、「お世話になっています」という意識を長く持ち続けることになります。

家事についても、手伝いたい気持ちはあっても勝手が分からない。「何をしたらいいか分からない」こと自体が、じわじわ気疲れにつながりました。

妻にとっては実家でも、夫にとっては義実家です。育児や生活面では助かっても、精神的に完全に楽になるわけではありません。

生活費を渡したかったが、受け取ってもらえなかった

3か月も生活する以上、こちらとしては生活費を入れたいと考えました。食費も光熱費も増えます。

ところが義両親は、なかなか受け取ってくれませんでした。

ありがたい話ではあるのですが、こちらとしては逆に困ります。長期間住ませてもらって、食事まで用意してもらって「では甘えます」とはなかなか割り切れません。

最終的には、私の両親が義実家を訪問した際に、私たちの代わりに渡してもらいました。

今振り返ると、これも里帰り生活で意外と気を使ったポイントです。お金の問題は金額だけではなく、「どこまで甘えていいのか」という距離感の問題でもありました。

約30㎡の1DKでは、赤ちゃんを含む3人生活も厳しかった

わが家が里帰りを選んだ理由は、産後のサポートだけではありません。

当時住んでいた自宅は約30㎡の1DKでした。夫婦二人なら暮らせますが、そこに赤ちゃんが加わると話が変わります。

ベビーベッド、オムツ、着替え、哺乳瓶、ベビーカー。赤ちゃん用品は想像以上に場所を取ります。

しかも、その家は新居が完成するまでの一時的な住まいでした。

妻は「この家で赤ちゃんを含めて3人で暮らすのは厳しい」と考えており、私も最終的には納得しました。

里帰りをするかどうかは「親に頼れるか」だけではなく、産後に戻る自宅が赤ちゃんとの生活に向いているかも判断材料になると思います。

夫が同行できるかは、結局「育休と家計」の影響も大きい

もちろん、誰でも3か月仕事を休めるわけではありません。

夫が里帰りに同行しない理由として大きいのは、やはり仕事と収入でしょう。私自身も、育休を取るにあたって収入がどの程度減るのかは気になりました。

一方で、育児休業給付や社会保険料免除もあるため、「休んだ期間の給料がそのまま全部なくなる」と考えるほど単純でもありません。

制度の詳しい話は別記事に譲りますが、同行を考えるなら、まず育休中の手取りが実際にどう変わるかを確認してから判断した方がいいです。

育児休業給付の上限額などは、育児休業給付金についてまとめた記事でも整理しています。

では、夫も里帰りについて行くべきなのか

3か月暮らしてみた私の答えは、条件が合うなら、一緒に行く価値はかなり大きいです。

ただし、「夫も里帰りするのが正解」とまでは思いません。

義実家が遠い、十分なスペースがない、夫と義両親の関係に不安がある。そうした家庭では、長期滞在そのものが大きなストレスになる可能性があります。仕事上、長期間休めない人もいるでしょう。

その場合は、出産直後の数週間だけ同行する、最初の1か月だけ育休を取るなど、期間を短くする選択肢もあります。

私の場合は3か月でしたが、大事なのは期間そのものではありません。

産後の大変な時期を「妻の実家に任せる期間」にするのか、それとも「夫婦で一緒に育児を始める期間」にするのか。

ここはかなり違うと思います。

3か月義実家で暮らした夫の結論

私は、妻の里帰り出産に一緒について行ってよかったと思っています。

夜中に起きるのも、午前中に赤ちゃんを見るのも、お風呂に入れるのも大変でした。義実家で3か月暮らすのも、決して気楽ではありません。

自宅ほど自由ではないし、「何もしなくていい」と言われても気を使います。家事を手伝おうにも、家のルールが分からなければ勝手に動くこともできません。

それでも、生まれた直後から育児に参加し、赤ちゃんが少しずつ成長していくところを毎日見られた。この経験は、仕事を続けながら週末だけ会っていたら得られなかったと思います。

だから私の結論は、「夫も3か月里帰りすべき」ではなく、「育休、家計、義実家との関係が許すなら、夫も一緒に暮らす選択肢には大きな価値がある」です。

里帰り出産は、妻だけが実家に帰るものとは限りません。夫婦で育児を始める場所として、一時的に義実家を借りる。

わが家にとっては、その形が合っていました。

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