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【この記事でわかること】
- なぜ私が408Aを選んだのか——Anthropicに直接投資できないところから始まった判断プロセス
- 408A/BAIの最新構成銘柄、Anthropic・OpenAIなど未上場株の比率、国別構成を公式データで確認できる
- 上限比率と月次点検ルールを、運用ルールとして作成できる
【前提】
- 確認日:2026-09-11(構成銘柄は主に2026-09-09、純資産は2026-09-10時点の公式データ)
- 対象:iSベストAI(408A)
- 運用会社:ブラックロック・ジャパン
- 商品区分:東証上場 アクティブETF
- 確認時点の公式表示データ(要点)
- 設定日:2025-09-08
- 純資産総額:約129.7億円(12,970,223,318円、2026-09-10時点)
- 信託報酬(税込):年0.8470%程度(2025-09-08〜2027-06-30。2027-07-01以降は年0.9900%程度の予定。料率・適用期間は変更される場合あり)
- リターン:ページ上部の年初来トータルリターンは31.3035%(2026-09-09時点)。一方、公式の累積リターン欄では設定来47.20%、年初来33.26%と表示されています。同じ公式ページ内でも表示箇所で数値が異なるため、基準日・算出タイミングを確認して比較します
注意書き:本記事は個人の運用メモであり、投資助言ではありません。最終判断は必ず公式資料(目論見書・月次情報・保有内訳)をご確認ください。
【先に結論】
私が408Aを選んだ出発点は、かなり単純でした。Claudeを使っているうちに『Anthropicに投資したい』と思った。でもAnthropicは未上場なので、普通の個人投資家は株式市場で直接買えません。
そこで投資できる方法を探して見つけたのが、408Aの実質投資先であるBAIでした。2026-09-09時点のBAI公式保有明細では、Anthropic Series G Pref Eq Prvtが1.01%、OpenAI Series C Pref Eq Prvtが0.33%組み入れられています。
ただし、408Aは『Anthropicへ大きく投資するETF』ではありません。上位はMicron、NVIDIA、AMD、Broadcom、TSMC、Lam Researchなどで、未上場AI企業の比率は一部です。私は、個人ではアクセスしにくい未上場AI企業へのエクスポージャーを少し持ちながら、AIインフラ全体もまとめて持てる点に価値を感じました。
1. なぜ408Aを検討したか(背景)
最初から『AI ETFを買おう』と思って探していたわけではありません。きっかけはClaudeでした。普段使っていて、Anthropicそのものに投資したくなったのですが、未上場なので証券口座から直接買うことはできません。
それならAnthropicを保有している上場ファンドはないか、と探していく中で408Aと、その実質投資先であるBAIにたどり着きました。公式保有明細にAnthropicの未上場株式が実際に載っていた。ここが私にとって408Aを調べ始めた一番大きな理由です。
ただ、Anthropicの比率だけを見てETFを買うのは違うとも思いました。比率はETF全体から見れば小さい。そこでBAIの構成を全部見直すと、Micron、NVIDIA、AMD、Broadcom、TSMC、Lam ResearchなどAIインフラ・半導体側がかなり厚い。『Anthropicを少し持てる』ことを入口に、構成全体の運用思想まで確認して初めて408Aを候補に残しました。
そのうえで、個別株だけでAIテーマを追うと決算やニュースの監視負荷も高いので、①1社集中を避ける ②監視負荷を下げる ③定期点検ルールに落とせる、の3条件で使えるかを見ています。
2. 何を確認したか(実務チェック)
ここが最重要です。テーマETFは雰囲気で買うと失敗しやすいので、中身を先に確認します。
【チェック1:保有構造】
2026-09-10時点で408Aの公式表示上の保有銘柄数は1です。408Aは実質的に米国上場のBAI(iShares A.I. Innovation and Tech Active ETF)へ投資する構造なので、408Aそのものの表面だけを見るより、BAIの最新保有明細まで確認するのが重要です。
東証で円建て売買できる408Aを入口にしつつ、実際の投資先はグローバルなAI・テクノロジー企業です。
【チェック1-2:BAIの中身(主要銘柄の例)】
BAI公式保有明細(2026-09-09時点)の上位は以下でした。
・Micron Technology(MU):6.66%
・NVIDIA(NVDA):5.31%
・Advanced Micro Devices(AMD):4.82%
・Broadcom(AVGO):4.68%
・TSMC(TSM):4.66%
・Lam Research(LRCX):4.20%
・Lumentum Holdings(LITE):3.00%
・Snowflake(SNOW):2.94%
・Intel(INTC):2.93%
・Space Exploration Technologies(SPCX):2.93%
私が最初に見たかったのは、ここです。BAI公式保有明細(2026-09-09時点)には、Anthropic Series G Pref Eq Prvtが1.01%で実際に載っています。さらにOpenAI Series C Pref Eq Prvtも0.33%組み入れられていました。
ただし、ここは煽らない方がいい部分でもあります。AnthropicとOpenAIを合わせてもETF全体ではごく一部で、408Aの主役はあくまでAIインフラ・半導体を含む広いAIテック株です。私が価値を感じたのは『Anthropicを大きく買える』ことではなく、個人では直接アクセスしにくい未上場AI企業へのエクスポージャーを一部持てることです。
なお、Anthropic自身は2026年5月にSeries Hを実施していますが、BAIの保有明細上の証券名称は現在も『Series G Pref Eq Prvt』です。投資ラウンド名は企業の最新調達ラウンドと、ファンドが保有している具体的な証券の名称を分けて見る必要があります。
組入銘柄と比率は日々変わるため、この記事では確認日を必ず併記します。
【チェック2:コストの見え方】
408Aの信託報酬は、2026-09-11時点で税込年0.8470%程度です。この料率は2027-06-30までの適用予定で、2027-07-01以降は税込年0.9900%程度になる予定です(料率・適用期間は変更される場合があります)。
低コストの指数ETFと比べると明確に高いので、私の場合は『Anthropicに触れられるから』だけでは正当化しません。BAIのアクティブ運用、未上場株への一部アクセス、半導体・AIインフラを含む構成全体に、そのコストを払う価値があるかで判断します。
【チェック3:観測可能性】
「月1で追えるか」を重視します。
- 純資産の推移
- 保有構造の変化
- 方針/条件の変更有無
この3点を毎月見られるなら、運用は続けやすくなります。
3. この組入から読み取れる運用思想(まさおの深掘り)
ここは組入比率から見える「運用者の仮説」を読み解きます。
【仮説1:AIの本丸はアプリより計算資源】
2026-09-09時点では、上位にMicron、NVIDIA、AMD、Broadcom、TSMC、Lam Researchが並んでいます。メモリ、GPU、CPU/GPU設計、通信半導体、ファウンドリ、製造装置まで広く押さえる構成です。
この並びを見ると、『どのAIアプリが勝つか』だけを当てにいくより、AI需要が増えるほど必要になる計算資源と半導体サプライチェーンを厚く持つ姿勢がかなりはっきりしています。
AIブーム全体で最初に逼迫しやすい基盤レイヤーを押さえにいっている可能性が高いです。半導体そのものをより濃く取りたい場合は、別記事のなぜ私は2644をやめて、日経半導体ETF(200A)を選んだのかで整理しています。408Aはそこに未上場AI企業やソフトウェアまで加わる、より広いAIテーマ枠として見ています。
【仮説2:勝者総取りを避ける“層取り”設計】
メガテックだけでなく、半導体・メモリ・製造装置を厚めに持つことで、1社依存を薄めています。さらに2026-09-09時点では、Anthropic 1.01%、OpenAI 0.33%という未上場株へのエクスポージャーも一部含まれています。
ただし、未上場株は主役ではありません。『未上場AI企業も少し持てる』という補完要素と、上場株中心のAIインフラ構成をセットで見るのが実態に近いです。これは「1銘柄集中」ではなく、
AIエコシステム全体の層(需要・供給・未上場成長)をまたいで取りに行く設計と読めます。
【仮説3:期待先行よりCapex連動重視】
半導体・装置銘柄の比率が高い構成は、
物語性の強い銘柄より、実際に設備投資が積み上がる領域を重視しているサインです。
言い換えると、
- 「次のスター企業予想」より
- 「今すでに発生しているAIインフラ投資の流れ」
に沿ってリターン源泉を取りにいく思想です。
【仮説4:機動的に入れ替えるアクティブ運用】
ソフトバンクグループのように、時点によって採用/非採用が変わる動きは、
テーマ固定ではなく、条件に応じてウェイトを調整するアクティブ性を示します。
このため投資家側も、
「一度買って放置」ではなく、
月次で“中身が自分の仮説とまだ一致しているか”を確認する運用が前提になります。
【仮説5:米国上場だけでは拾えない銘柄を取り込む意義】
BAIの国別構成(2026-09-09時点)は、米国75.03%、台湾19.12%、イスラエル2.01%、韓国1.89%、その他1.62%、現金・デリバティブ0.50%でした。
米国が中心なのは変わりませんが、台湾の比率が約2割あるのは重要です。TSMCだけでなく台湾の基板・部品系企業も複数入っており、米国メガテックだけを持つETFとはかなり性格が違います。
このため、すでに米国個別株(例: TSMの米国上場株)を持っている投資家にとっても、
「米国株だけでは取り込みにくいサプライチェーン銘柄を追加できるか」が、
BAI/408Aを使う判断軸になります。
実務上は、次の2点を分けて確認すると整理しやすいです。
- すでに自分で保有している米国上場銘柄(重複)
- ETFで新規に取り込める米国外上場銘柄(補完)
この章の要点(実務向け)
- この構成は「AIアプリの夢」より「AIインフラの現実」を取りにいく設計
- 1社当てではなく、エコシステムを層で持つ発想
- 米国上場株との重複を管理しつつ、米国外上場銘柄で補完できる
- 銘柄入替は起きるため、定点観測なしでは意図がズレる
4. 注意点(買う前に固定する)
【注意1】テーマETFは調整が深くなりやすい
分散が効いても、テーマ全体への期待が剥がれる局面は避けにくいです。
【注意2】コスト差は長期で効く
年率の小差でも、保有期間が長いほど差が広がります。
【注意3】設定来が浅い局面は過信しない(=夢枠の自覚)
短期の見た目が良くても、評価を固定しないのが安全です。
本商品は、現時点では「実績で語り切れる枠」ではなく、
仮説に賭ける夢枠を含むテーマ投資として扱う前提が必要です。
【注意4】信託報酬は高めなので比率管理が前提
テーマ性と引き換えに、コストは低コストETFより高くなりやすいです。
そのため「良さそうだから増やす」ではなく、
先に上限比率を決めて、超えたら機械的に抑える運用が向いています。
【注意5】分配金は“出るかどうか”より“どう扱うか”を先に決める
分配金が出る点は魅力にも見えますが、運用上は次の整理が必要です。
- 受け取って使うのか
- 再投資して複利を狙うのか
- 税引後での実効リターンをどう評価するのか
このルールを事前に固定しないと、パフォーマンス比較がぶれやすくなります。
【注意6】「安全か」ではなく「集中を薄めるか」で判断する
408Aを持っても、AIテーマの変動は受けます。
目的は「ノーリスク化」ではなく、集中リスクの制御です。
5. 私の運用ルール案(そのまま使える形)
私は次のルールで使う想定です。
- コア資産(広域分散)を主軸にする
- 408Aはサテライト枠で扱う(夢枠を含む前提)
- AIテーマETF合計はポートフォリオの5〜10%を上限
- 分配金の扱い(受取/再投資)を先に固定する
- 月1回、3項目(純資産/コスト/保有構造)を点検
【点検で使う判定基準(例)】
- 純資産の急減が連続していないか
- 条件変更(報酬・方針)がないか
- 許容リスクからズレていないか
「買い時の正解探し」より、持ち方の再現性を先に決める方が実務的です。
6. 失敗しやすいポイントと回避策
- 問題:値動きを見てルールを後から変える
- 原因:入口時に上限比率を決めていない
- 対処:購入前に上限比率と見直し条件を固定する
- 問題:信託報酬だけ見て判断する
- 原因:構造由来の実質コストを見落とす
- 対処:目論見書・公式資料で実質負担を確認する
- 問題:短期リターンで評価を確定する
- 原因:設定来の期間が短い
- 対処:複数回の月次点検を経て再評価する
【まとめ】
私にとって408Aの入口は『Anthropicに投資したい』でした。Claudeを使っていて会社そのものに興味を持った。でも未上場なので直接は買えない。そこで探した結果、BAI経由でAnthropicの未上場株式に一部アクセスできる408Aを知りました。
ただ、調べた後の結論は『Anthropicが入っているから買う』ではありません。2026-09-09時点のAnthropic比率は1.01%、OpenAIも0.33%で、主役はMicron、NVIDIA、AMD、Broadcom、TSMC、Lam ResearchなどAIインフラ側です。
だから私の位置づけは、個人ではアクセスしにくい未上場AI企業へのエクスポージャーを少し持ちながら、AIの計算資源・半導体・ソフトウェアまでまとめて持つサテライト枠です。コストは高めなので、上限比率を決め、月1回は純資産・信託報酬・BAIの中身を確認する。この前提なら408Aを持つ意味はある、と判断しています。
【出典】
1) ブラックロック 408A商品ページ
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/345558/ishares-a-i-global-innovation-active-etf
2) iShares BAI 商品ページ/最新保有明細
https://www.ishares.com/us/products/339081/ishares-a-i-innovation-and-tech-active-etf
https://www.ishares.com/us/products/339081/ishares-a-i-innovation-and-tech-active-etf/latest-holdings.csv
3) Anthropic公式:Series H資金調達(2026-05-28)
https://www.anthropic.com/news/series-h
4) ブラックロック 408A特設ページ
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/ishares/bai-etf
5) JPX ETF一覧
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/index.html


