── つわり、検診、不安…そしてようやく“おめでとう”と言えた気がする
妊娠超初期:妻が陽性を伝えた日と、病院へ駆け込んだ話
「生理が来ない」と妻が言ったのは、たしかまだ妊娠3週目くらいの頃。
驚いたのはその後で、彼女は検査薬で陽性が出た瞬間、その場で実家に報告していた。
早すぎない?と思うくらいのスピード感だったけど、それだけ大きな出来事だったのだと思う。
翌日にはもう病院へ。妊娠の確定診断を受け、そこから我が家の“親になる準備”が静かに始まった。
食べづわりと仕事の両立に悩んだ日々
妊娠初期の3ヶ月間は、正直かなりしんどかった。
特につらそうだったのは食べづわり。
匂いに敏感になり、空腹だと気持ち悪くなる一方で、食べられるものは限られていた。
さらに強烈な眠気や体調不良で仕事を何日か休まざるを得ないこともあり、
結果的に給料にも影響が出てしまった。
「趣味に使えるお金が減ってる」とつぶやく妻の姿に、自分も心苦しさを感じた。
そんな中、妻のご両親が本当にたくさん支えてくれた。
初孫ということもあり、金銭面や生活面でのサポートがありがたかった。
自分も「夫としてもっと支えなきゃ」と背筋が伸びる思いだった。
母子手帳交付:助産師さんとの面談で得た学び
母子手帳の交付には、自分も同行した。
うちの自治体では助産師さんとの面談もセットになっていて、
食事や体調管理のことなど、妻だけでなく自分もいろいろ学ぶことができた。
また、風疹の抗体検査も勧められて受けてみたところ、抗体あり。
親に聞いても「風疹なんてかかった記憶ないよ」とのことだったけど、
自分の年代はちょうど予防接種の義務がない時期だったらしく、
いつの間にかかっていたらしい。
小さなことひとつひとつが、自分の中で「親になる準備」になっていった。
妊娠アプリが夫婦の会話をつないだ|エコーと成長の実感
この頃から、妊娠アプリ(ママninaru/パパninaru)が活躍し始めた。
「今日は○週目だよ」「赤ちゃんのサイズがキウイくらいらしいよ」
そんな会話を交わすことで、少しずつお互いの気持ちにも余裕が出てきた気がする。
検診でのエコー写真を見るたびに、赤ちゃんが明らかに大きくなっていく。
妻もどんどん前向きになり、妊婦らしい笑顔が戻ってきたように感じた。
▶︎ 参考記事:妊娠中のコミュニケーションで活躍した「妊娠アプリ」の体験レビューはこちら
妊娠12週で出血:深夜のパニックと「大丈夫ですか?」の夜
そんな矢先──
妊娠12週目ごろ、突然出血があった。
妻は完全にパニックになって、通っていた産婦人科に連絡。
休日の夜間だったこともあり、「よくあるから大丈夫じゃない?」とやや軽い雰囲気に感じた。
(※後から思えば、休日対応としては標準的な範囲だったのかもしれません)
それでも心配が止まらず、最初にかかっていた妊娠初期専門の産婦人科に連絡し、夜間診察へ。
診断結果は「小さな血腫ができていた」とのこと。
よくあるケースだと言われ、赤ちゃんも元気で無事だった。
安心したのと同時に、妻がパニックになっている中、
お腹の中の**“ベビ子”はずっと寝ていたらしい**。
それを聞いて二人で「大物やな……」と苦笑いしたのを覚えている。
この一件があって、妻に少しでも安心してもらいたいと思い、
エンジェルサウンズをプレゼントすることにした。
▶︎ 参考記事:妊娠中の不安を和らげた「エンジェルサウンズ」の体験レビューはこちら
赤ちゃんの心音は意外な場所に?妊娠で知る人体のふしぎ
実際にエンジェルサウンズを使ってみて驚いたのが、
赤ちゃんの心音が思っていたよりも下腹部のほうで聞こえたこと。
※妊娠初期の赤ちゃんは、子宮がまだ骨盤内にあるため、下腹部で心音が聞こえるのは自然なことだそうです。
「お腹が膨らんできた部分じゃないのか」と、
妊娠って想像以上に奥が深いんだな……とまた一つ学びが増えた。
この歳になってもまだまだ知らないことがたくさんある。
知的好奇心が刺激されまくる毎日だけど、
横で妻はたぶん「そっちじゃないでしょ」と思ってるはず(笑)
妊娠中の体重管理:食べづわりと軽い調整の日々
妊婦健診で教わったことのひとつに、「体重管理」がある。
「痩せすぎも太りすぎも良くない」と言われるらしく、
妻は食べづわりで体重がやや増え気味だったので、
軽い食事調整(という名のダイエット)もしていた。
無理しない範囲で、でもきちんと気をつける。
妊娠って、こういう繊細なバランスの上に成り立ってるんだなと実感した。
妊娠15週、安定期に入って初めて「おめでとう」が言えた
そして今、妊娠15週目。
ようやく「安定期」に入った。
正直に言えば、思っていたよりお腹が目立たないことに驚いている。
妻がもともとモデル体型でスリムだからかもしれないけど、
妊娠中期ってもっとぽっこりしてるのかな?と思っていた自分にとっては意外だった。
でも、これからどんどん変化していくんだろう。
父になる実感はまだあまりないけど、妻の笑顔を見るとそれだけで幸せになる。
安定期に入ったお祝いとして、
ふたりでよく行っていた少し良い焼き鳥屋さんで外食をした。
「美味しく食べられるの久しぶり」と言ってくれたのが、何より嬉しかった。
性別は「男の子っぽいですね」と言われたけれど、まだ確定ではない。
次の検診こそ、一緒に行って動く“ベビ子”をこの目で見たい。
最後に:父になるということ
つわり、不安、出血、夜間の病院、笑顔、エコー写真。
どれか一つでも欠けていたら、今の気持ちはなかったかもしれない。
「おめでとう」って、心から言えたのは最近になってからだ。
それでも、夫婦で乗り越えた日々の積み重ねが、
ちゃんと「親になる準備」になっている気がする。
助産師さんとの面談で話を聞いて、「妊娠って夫婦だけでなく、社会全体で支えるものなんだな」と感じた。
だからこそ、これからの日本がもっと子育て・出産を後押しできる国であってほしいと願っている。
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