はじめに
2025年の大阪・関西万博、閉幕しましたね。
もう「これから行く人」はほとんどいないと思いますが、せっかくなので記録として残しておこうと思います。
私たちは、妊娠中の妻と2人で行きました。
「生まれたらしばらく遠出できないし、思い出作りに行こう」と決めたんです。
12時入場チケットで、夕食は親族と予定があったので、最後まではいられませんでしたが、それでも行って良かったと思える1日でした。
閉会直前の超混雑期に突撃したので、想像を超える人の多さ。
それでも、妊婦優先レーンがあったおかげで、かなり助けられました。
テーマはまさに──砂と混雑と誤解の一日。
万博へ行った理由
最初は正直、「もう少し空いた頃に行けばいいかな」と思っていました。
しかしニュースを見るたびに、「次の日本開催はいつになるかわからない」と話題になっていて、だんだん“今行かなきゃ後悔する”気がしてきたんです。
一番のきっかけは、妻のひとこと。
「赤ちゃんが生まれたら、こういうの当分行けないよね。」
たしかにそうだ、と。
そして私の中ではもう決まっていました。
「推しパビリオンはクウェート!」
砂漠の展示があると聞き、どうしても行ってみたかったんです。
入場からすでに人の波
当日は12時入場。
この時間帯が一番混むと聞いていましたが、想像以上でした。
朝入場の予約は取れなかったので仕方なかったのですが、結果的に妊婦の妻にとってはちょうど良い時間帯。
ただ、入ってすぐに思ったのは「これは地図の意味がない…!」ということ。
スマホのマップを見ても、目的のパビリオンへの実際の導線が分かりづらく、人の流れに任せるしかありません。
立ち止まるとすぐ後ろから押されるし、暑い。
「これ、修行かな」と私がつぶやくと、妻が笑って「もうちょっと頑張ろ」と。
昼の時間帯は本当に人が多く、パビリオンの予約も抽選で全部外れていたので、
優先レーンを頼りに「入れそうなところ」を狙う作戦に変更しました。
妻の一番の目的:フランス館
実は、妻が一番行きたがっていたのはフランス館。
ファッションブランドが多数参加しているという話を聞いて、かなり前から楽しみにしていました。
入ってみると、さすがフランス。
シャネル、ルイ・ヴィトン、ディオールなど、有名ブランドの展示がずらり。
「これ、全部本物!?」とテンションが上がる妻。
照明の使い方も上品で、いかにも“フランスの美学”という感じでした。
私はというと、半分以上は“カメラ係”に徹していましたが、妻が満足そうだったのでそれで十分。
「イタリアも行きたかったね」と話していましたが、あまりに行列が長く、時間的に断念。
「また次の万博でリベンジしよう」と話してその場を後にしました。
アメリカ館で昼食|ハンバーガーが高いけど美味しい
昼食はアメリカ館で。
優先レーンがあると聞いて行ってみたところ、スムーズに入れました。
食事エリアでは、スタッフが「席取り禁止」を徹底しており、
先に注文しないと席が確保できない仕組み。
混雑時でも秩序が保たれていて、これが意外と快適でした。
ハンバーガーとポテトを注文。
価格はなかなか強気でしたが(笑)、味はしっかりアメリカン。
「高いけど美味しい!」と夫婦で納得。
冷たいドリンクが染み渡りました。
その後、外に出ると日差しが強く、人の波もさらに増えていました。
それでも優先レーンがある展示を中心に回れたので、思っていたより多くのパビリオンを見られました。
クウェート館:砂と星の世界
そしてお待ちかねのクウェート館。
外観からして砂の国。淡いベージュと金色のコントラストが美しく、まるで中東の宮殿のよう。
中に入ると、砂漠の砂を実際に展示していて、
触って、見て、感じる展示が中心でした。
子ども向けの遊びスペースもあり、家族連れも多かったです。
一番印象的だったのが、砂漠に横たわって星空を眺める展示。
映像が天井いっぱいに広がり、音響と照明が幻想的。
「これ、プラネタリウム超えてるね」と妻が感動していました。
静かで涼しく、心が落ち着く空間。
私も気づいたら寝落ちしかけていました。
クウェート館は、国としてのストーリーが明確で、世界観が統一されていました。
技術展示でもない、観光でもない、“体験そのものがテーマ”。
間違いなく今回のベストパビリオンです。
事件発生|オランダ館で誤解される
絶好調の流れの中で、次に向かったのが小さめのパビリオン。
「短そうだし、入ってみよう」と軽い気持ちで入場。
ところが、出口で事件が起こります。
優先レーンの案内が分かりづらく、
スタッフに聞こうと近づいたら、一般レーンを追い越したような形になってしまい、
スタッフの人から「割り込みじゃない?」という冷たい対応。
いや、違うんです。本当に違うんです。
でも人が多くて説明する余裕もなく、
「とりあえず一旦離れよう」と妻の手を引いてその場を離れました。
あの瞬間の気まずさは忘れられません。
人混みの中の誤解って、ほんの数秒の出来事でもずっと印象に残るものですね。
みゃくみゃくのキーホルダーは買えず
夕方が近づき、少し早めに帰路につくことに。
親族との夕食の予定があったので、閉園まではいられませんでした。
出口付近にはお土産ショップが点在していて、
妻が「みゃくみゃくのグッズあるかな?」と探したのですが、人気すぎて売り切れ。
義母は以前別の日に行っていたらしく、レアなみゃくみゃくのキーホルダーをゲットしていたそうです。
うらやましい……。
私たちは代わりにみゃくみゃくのステッカーを購入。
旅行先のステッカーをキャリーケースに貼るのが我が家の恒例で、
今ではしっかりと「大阪・関西万博 2025」が仲間入りしています。
大屋根リングで写真撮影
SNSで流行っていた「大屋根リングの柱の数字探し」もやりました。
自分の年齢の数字を探して、その前で記念撮影。
小さなことですが、こういう“みんながやってる系”は思い出になりますね。
まとめ|行って良かった、と思える理由
混雑、暑さ、トラブル。
それでも、行って良かったです。
妊婦優先レーンがあったおかげで、多くのパビリオンを回れましたし、
どこもスタッフの対応が丁寧で、安心して過ごせました。
フランス館では妻が笑顔になり、
アメリカ館では美味しいバーガーを頬張り、
クウェート館では星空の下でリラックスできた。
全部合わせて、「2025年の思い出」として心に残りました。
みゃくみゃくがディズニーのキャラみたいに歩いていたら、
もう少し会場に魔法感があったかもしれませんね(笑)。
次いつ日本で万博があるか分かりません。
だからこそ、この閉会間際の混雑の中で行けた経験は特別でした。
ありがとうクウェート。ありがとう万博。
そして、ありがとう妻。お腹の中の子にも、少しだけ未来の空気を見せられた気がします。



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