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学び直し失敗談:大学院の単科履修をやめた理由【リアルな体験記】

学び直しの失敗を描いた体験記事のアイキャッチ画像。大学院の単科履修をやめた理由を語る内容を象徴し、アニメ風キャラクターが添えられている。 学びとキャリア
大学院での学び直しに挑戦したリアルな失敗体験を語ります

はじめに

「社会人の学び直し」という言葉が注目される中、大学や大学院に再び通おうと考える人も増えてきました。私もそのひとりでした。しかし、やる気満々で始めた大学院での単科履修を、私は1年を待たずに辞めてしまいました。

今回はそんな「学び直しの失敗談」を正直に綴ります。あえて書こうと思った理由は、挑戦してみたからこそ見えた現実がたくさんあったから。これから学び直しを考える方の参考になれば幸いです。


こんな人に読んでほしい

  • 社会人として働きながら学び直しを検討している
  • 大学院や単科履修に興味があるけど、不安を感じている
  • プレMBAや通信教育に関心がある

プレMBAという選択肢

私が履修したのは、名古屋商科大学大学院 プレMBAコース(経営学)です。社会人経験を持ち、専門卒の私にとって、体系的に経営を学びたいという気持ちがありました。

当初、グロービス経営大学院のMBAコースとも迷いました。グロービスには柔軟なカリキュラムや社会人に特化した仕組みもありましたが、名古屋商科大学には国際認証があり、より本格的なプログラムが受けられるという点で、こちらを選びました。

また、名古屋商科大学の大学院は「卒業が難しい」とも言われることで知られており、やりがいを感じられるだろうという期待もありました。

さらに、国からの教育訓練給付金という補助が出る制度を活用できる点や、単科履修でも大学卒相当の扱いになるという制度面のメリットも決め手になりました。社外の人との交流も期待していました。


想像以上の現実

最初の授業で「これは手強いぞ」と感じました。事前提出のレポートは高いクオリティを求められ、授業中には積極的な発言が必要。しかも、“貢献度”の上位しか単位が認定されないというシステムでした。

平日は仕事をし、家庭もある中で、毎週のレポートと授業準備に取り組むのは想像以上に大変でした。

さらに、提出物は紙に印刷して提出という運用が想像以上のストレスになりました。印刷トラブル、レイアウト崩れ、プリンターの紙切れ…毎週のように小さなストレスが積もっていきました。

そして何より大きかったのは、コロナ禍によるオンライン授業化です。楽しみにしていた学生同士のディスカッションや交流の機会(授業後の飲み会とか)がほぼなくなってしまいました。


仲間づくりの壁と年齢ギャップ

もしコロナがなければ、仲間づくりはもっとできていたのかもしれません。ただ、私が履修していた当時(35歳ごろ)は、まわりの受講生が年上の方ばかりで、ちょっとした年齢ギャップに心理的な壁を感じることもありました。

これは地味にハードルが高く、積極的に声をかけることが難しい要因のひとつになっていました。


フェードアウトという終わり方

「今回は課題出さなくてもいいかな」──そんな気持ちが芽生えはじめ、気づけば授業への出席も減り、私は明確に辞めたというよりもフェードアウトしていきました。

今振り返ると、“漠然とした動機”で選んだことが最大の失敗だったと思います。MBAという言葉、大学院という肩書きへの憧れだけで突き進んでしまったのです。


それでも、得られたこと

この経験を通じて、「大学院の授業とは何か」「自分にとってどんなスタイルの学びが合うのか」が見えてきました。

たとえば、事前の課題提出や発言の機会が重視されるスタイルよりも、もう少し内省型の学習のほうが自分に向いていると感じたのです。

また、「本当に行きたい」と思える大学院を選ばないと続かない、という当たり前だけど重要な教訓を得ました。


次に目指すべき学び

今後もし大学院に行くとすれば──今度は分野ありき、目的ありきで選ぶつもりです。MBAにこだわらず、たとえば今の仕事で関わっているIoTやIT系の実務に直結する分野を考えています。

実は、仕事を通じて付き合いのある大学の教授もいるので、もし興味が湧いたら話を聞いてみたいとも思っています。

通学制でもいい、補助がなくても納得できる。そんな「本当に学びたい」と思える場に出会えたときに、また挑戦したい。それが今の正直な気持ちです。


最後に:学び直しは「失敗してもいい」

ポジティブな事例ばかりが注目される学び直し。でも、私のような失敗例もきっとどこかに役立つはずです。

そしてこれは、「失敗」ではなく「準備不足だった第一歩」と考えています。もしあなたが今、学び直しを迷っているなら──少しだけ背伸びして、興味あるテーマに触れてみてください。

その一歩が、自分らしい学びにつながるかもしれません。


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