『5分くらい別によくない?』家事の「時間の固定費」を減らしたい理由

その5分、年間30時間。家事の「時間の固定費」を減らしたい理由

「これ、5分くらいやし別によくない?」

家の中で効率化の話をすると、たぶんこう思われていることがあります。

私自身、家事や育児の中で「ここ、もう少し楽にできないかな」と考えることが多いです。家電を使ったり、自動化したり、スマートホームを考えたり。

でも、別に5分の家事が嫌なわけではありません。

私が気になるのは、その5分が「毎日発生する5分」だからです。

1日5分でも、1年なら約30時間になる

1日5分の作業なら、その場では大したことはありません。

5分 × 365日 = 1,825分

年間では約30時間。8時間労働で考えれば、約4日分です。

10分なら年間約61時間。30分なら年間約183時間になります。

子どもが生まれてから、この積み重ねを以前より強く意識するようになりました。

ミルクを作る。哺乳瓶を洗う。洗濯する。お風呂に入れる。日用品を補充する。

一つ一つは数分でも、それが毎日何度も発生します。

私はこういう「生活しているだけで毎日ほぼ確実に消えていく時間」を、勝手に「時間の固定費」と考えています。

住宅ローンや通信費と同じです。1回の負担はそれほど大きくなくても、放っておけば毎月、毎年払い続けます。

子どもが生まれると、その10分の意味が変わった

子どもが生まれる前なら、10分くらい余計にかかっても、それほど気にならなかったと思います。

でも育児が始まると状況が変わりました。

その10分は、何もしていなかった時間から消えるわけではありません。

寝る時間だったり、少し休む時間だったり、夫婦で話す時間だったり、自分のことをする時間だったりします。

時間そのものが急に減ったというより、「自由に使える時間」が減りました。

だからこそ、毎日繰り返す作業の5分、10分が以前より大きく感じます。

時短するなら、大仕事より「毎日やること」

例えば、月に1回60分かかる作業があります。年間では12時間です。

一方、毎日5分かかる作業は年間約30時間。

感覚的には60分の仕事の方が面倒に見えます。でも年間で考えると、毎日5分の方が時間を使っています。

だから私は、効率化するときに「一番面倒な作業」だけを見るのではなく、「何回繰り返しているか」を見るようにしています。

毎日の小さな面倒を減らす方が、長期では効くことがあります。

だから時短家電や自動化にお金を使う

時短家電が高いか安いかも、購入価格だけでは判断しにくいと思っています。

例えば5万円の家電で、毎日10分の作業を減らせるとします。

1年間なら約61時間。5年間使えば約304時間です。

5万円で304時間を買ったと考えれば、1時間あたり約164円。

そう考えると、単純に「5万円は高い」とは言い切れません。

もちろん、本当に毎日10分減るのか、5年間使えるのか、メンテナンスにどれくらい時間がかかるのか、といった条件はあります。

でも少なくとも、「いくらするか」だけでなく「何時間取り戻せるか」も見た方が、判断しやすくなります。

ただし、何でも自動化すればいいとは思っていない

ここは大事なところです。

私は効率化や自動化が好きですが、何でも自動化すればいいとは思っていません。

設定に2時間かけたのに、年間10分しか削減できない。家族が使い方を覚えないといけない。故障すると余計に面倒になる。メンテナンスが増える。

こうなると、本末転倒です。

妻から見れば、「普通にやった方が早くない?」と思う場面も当然あるはずです。そして、それが正しいこともあります。

自動化で削減できる時間より、導入や維持に使う時間の方が多いなら、その自動化は失敗です。

効率化そのものが目的になってはいけません。

私が減らしたいのは、家事ではなく「やらなければならない時間」

時短の話をすると、「そんなに家事をしたくないのか」と聞こえるかもしれません。

でも、私が減らしたいのは家事そのものではありません。

減らしたいのは、「この時間にこれをやらなければならない」という拘束時間です。

例えば、洗濯にかかる時間を10分減らせたとします。

その10分で子どもを見ることができれば、その間、妻が少し休めるかもしれません。家族3人で過ごす時間にしてもいい。自分が寝る時間にしてもいい。

何に使うかはその日次第です。

大事なのは、その10分を「自分たちで使い道を決められる時間」に戻すことです。

家庭でも、時間は再投資できる

私は仕事でも「ITは複利で効く」と考えています。

5分減らして終わりではありません。その5分で次の改善を考えられる。その改善で、さらに別の作業を減らせる。

ただ作業時間を減らすだけなら、効果は積み上げです。でも、そこで生まれた時間を次の改善に使えば、話は変わります。

家でも同じです。

一つの家事を楽にする。そこで少し余裕ができる。次の面倒なことを整理する。さらに別の作業を減らす。

こうして少しずつ、家庭全体の「やらなければならない時間」を減らしていく。

一度の5分だけを見れば、小さな話です。でも、その5分から次の改善が始まれば、長い目では大きな差になります。

まとめ|5分の時短は、自由に使える時間を取り戻すこと

1日5分の家事を、その場だけ見れば大したことはありません。でも毎日なら年間約30時間。10分なら約61時間です。

共働きで育児をしていると、この時間は意外と大きいと感じます。

だから私は、「何分かかるか」だけではなく、「何回繰り返すか」まで考えます。

そして、減らせるところは家電やIT、自動化も使って減らしたい。

目的は家事をしないことではありません。

私が減らしたいのは、「やらなければならない時間」です。

その時間を家族の時間、休む時間、自分たちが自由に使える時間へ戻す。

それが、私が5分や10分の時短にこだわる理由です。

タイトルとURLをコピーしました