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妊娠中の妻に風邪をうつさないために|夫の発熱から考えた感染対策と胎児への影響

妊娠中の妻と風邪症状のある夫が家庭内で距離を保ちながら不安そうに過ごす様子 健康と美容
「風邪かも…」そんな時、妊娠中の妻にうつさないために夫が取った行動とは?

はじめに:風邪っぽい…と気づいた日の焦り

ある夏の夜、仕事帰りに喉がイガイガして「もしかして風邪かも?」と思った。現在妻は妊娠中。コロナやインフルエンザが流行している時期で、夫である自分がウイルスを持ち込むことが一番怖かった。近所の内科で陰性を確認したものの、妊婦のパートナーという責任を感じて慌てて行動に移った。

国のガイドラインでは、インフルエンザが流行している時期は高齢者や基礎疾患を持つ人、妊婦は人混みや繁華街への外出を控え、不織布マスクを着用することが一つの防御策とされている。また、家庭内に感染者がいる場合は患者を別室に隔離し、看護を担当する人はできるだけ少人数にする、手洗いや咳エチケットを徹底するなどのポイントが示されている。これらの情報を踏まえ、実体験ベースでどのように対応したかを書き残したい。

陰性だった時にとった対策

内科で陰性と出ても、症状がある以上は完全に安心はできない。

念のため以下のような対応を取った:

  • なるべく離れて寝る(幸いベッドが広くて良かった)
  • 自分はずっとマスクを着用し、手洗い・うがい・アルコール消毒を徹底
  • 食事は個別にとり、食器も別で管理
  • 暑くて汗で悪化しないように室内はなるべく温度を一定に
  • トイレやドアノブなどは使用後にアルコールで拭く

妻には余計なストレスをかけたくなかったが、最悪の事態(感染)を避けるにはこのくらいやるべきだと思った。

しかし残念ながら、次の日妻も喉がやられていた・・。(陰性だったけど)

陽性だった場合はどうすべき?(参考ガイドライン)

万が一、自分がインフルエンザやCOVID-19の陽性だった場合は、以下の対応が厚労省や日本産婦人科学会などで推奨されている:

  • 家庭内での完全隔離(部屋・トイレを分ける)
  • 食事も分け、共有部分の使用を最小限に
  • 担当する看護者(多くは夫以外の家族)が妊婦でないこと
  • 症状が出たら妊婦は速やかにかかりつけ医へ連絡

なお、重症化しやすい妊婦には早めの医療介入が重要。とくに第3トリメスター(妊娠後期)は早産や子癇前症、胎児への影響リスクが高まるとの報告がある。

出典:厚労省「妊婦の感染対策」, 日本産婦人科学会「COVID-19に関するQ&A」など

もし妻にうつってしまったら?胎児への影響は?

これが一番不安なところだが、最近の医学的知見では以下のことが分かってきている:

  • 胎児への直接感染(垂直感染)は非常にまれ(ただしゼロではない)
  • 妊婦が感染すると、早産や妊娠高血圧症候群、子癇前症のリスクが上昇(オッズ比1.3〜2.1程度)
  • 出生後1年以内に神経発達障害(言語遅延・運動機能遅延など)が見られる確率が高くなる(JAMA Network報告では感染妊婦群6.3%、非感染群3.0%)
  • 特に妊娠後期(第3トリメスター)での感染が影響しやすい

妊婦への感染がすべて深刻な結果をもたらすわけではありませんが、JAMAなどの研究からも一部リスク上昇が示唆されています。正確な判断には、かかりつけ医など医師の判断が最も重要であり、過度な不安を煽らないよう冷静な行動が求められます。

実際に役立ったアイテム・行動

  • 不織布マスク
  • 鼻うがい(筆者は毎日)
  • 使い捨て手袋(トイレ掃除用)
  • 食器の使い分け(色や形で識別)

また、病院や保健所の電話番号をあらかじめ控えておくことは、いざというときの安心材料になる。

今後の我が家のルール(再発防止)

  • 風邪症状が出たら、すぐに内科へ(抗原検査)+家庭内隔離
  • 自分が感染した場合、実家など外部サポートの活用を検討
  • 妻の体調変化に敏感になる(咳、発熱、腹痛など)
  • 妊婦健診時に「パートナーが感染した場合の連絡体制」を確認済み

おわりに:焦るけど、準備しておけば安心できる

妊娠中は何が起きるか予測できない時期。だからこそ、「風邪かも?」と思った時にどう動くかは大事な準備だと痛感した。

もし同じような状況にあるパートナーの方がいたら、この記事が少しでも参考になれば嬉しい。そして、「不安ならまず相談」。それが家族を守る第一歩だと思う。


📚参考リンクまとめ

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