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海外旅行前の外貨積立は意味ある?ヨーロッパ新婚旅行でユーロ40万円を20回に分けて検証

ヨーロッパ新婚旅行でユーロを2万円ずつ20回積み立て、実際の為替レートを検証した記事のアイキャッチ

2024年3月、ヨーロッパへ新婚旅行に行きました。

当時かなり気になっていたのが、円からユーロへ替えるタイミングです。

旅行ではまとまったお金を使う予定でした。でも、出発直前に一気にユーロへ替えた日にさらに円高になったら悔しい。一方で、「もう少し待とう」と思っている間に円安が進む可能性もあります。

そこで私は、1回2万円ずつユーロを積み立てる方法を使いました。

今回、当時の円預金と外貨預金の取引履歴が残っていたので、「海外旅行前に外貨を積み立てる意味は実際にあったのか」を、ニュースサイトの為替チャートではなく、銀行に記録された実際の適用レートで検証してみます。

先に結論を言うと、結果だけなら旅行前に積み立てた分は少し不利でした。ただし差は30万円に対して約3,300円。為替を当てにいくのではなく、交換タイミングを分散するためのコストと考えると、私は十分許容できる範囲だったと思っています。

先に結論|結果だけなら旅行中の追加両替が有利だった

今回の実績を先にまとめます。

項目 実績
積立回数 20回
積立総額 40万円
取得したユーロ 2,465.07ユーロ
20回全体の平均購入レート 約162.27円/ユーロ
旅行開始前 15回・30万円・平均約162.66円/ユーロ
旅行中も継続した積立 5回・10万円・平均約161.10円/ユーロ
旅行中のデビット利用に伴う追加振替 889,127円 → 5,527.07ユーロ
旅行中の追加振替の実質平均 約160.87円/ユーロ

つまり、旅行開始前に積み立てた30万円だけを見ると、旅行中の追加振替より約1.79円/ユーロ高いレートで買っていました。

仮に旅行前の30万円をすべて旅行中の平均レート約160.87円で交換できたとすると、差は約3,300円です。

結果論では「旅行まで待ったほうがよかった」となります。

今回の比較は「市場レート」ではなく実際に使ったレート

ここはこの記事で一番重要なところです。

今回は、あとから当時のEUR/JPYチャートを見て「この日の相場は何円だった」と比較しているわけではありません。

銀行の取引履歴に残っている次のデータを使って計算しています。

  • 積立購入時の適用レート
  • 旅行中にデビット利用のため円からユーロへ追加振替したときの適用レート
  • 実際に取得したユーロ額
  • 実際に引き落とされた円額

海外旅行のお金を考えるときは、ニュースで見る為替レートだけではなく、自分が使う金融サービスで実際に何円で外貨を取得できるかを見る必要があります。

金融庁も、外貨預金では円から外貨、外貨から円への交換に為替手数料がかかる場合があり、為替変動によって損失が生じる可能性があると案内しています。

そのため、この記事でも「相場を当てれば得だった」という話ではなく、自分の実取引でタイミングを分けた結果を検証しています。

実際には「旅行前20回」ではなく、旅行中も積立を続けていた

取引履歴を見直して、私自身も少し勘違いしていたことがありました。

2万円の積立は合計20回ですが、20回すべてが出発前ではありません。

積立期間は2024年2月19日から3月15日。旅行が始まる前の3月8日までが15回で30万円。旅行中も3月11日から15日まで5回、合計10万円をそのまま積み立てていました。

さらに3月1日には、積立とは別に5万円をユーロへ通常振替しています。

つまり私が実際にやっていたのは、「出発前に必要額を全部ユーロにする」のではなく、「旅行前から少しずつ用意しつつ、旅行中も必要に応じてユーロを増やす」という運用でした。

今振り返ると、この形のほうがむしろ現実的だったと思います。

なぜ一気にユーロへ替えなかったのか

目的は、ユーロで利益を出すことではありませんでした。単純に、為替のタイミングを読めなかったからです。

積立期間中だけでも、私の実際の購入レートは1ユーロ160.36円から163.50円まで動いています。

もし40万円を一度に交換すれば、その日のレートに全部が左右されます。

2万円ずつ分ければ、最安値だけを取ることはできませんが、最高値の日に全額を替えてしまうことも避けやすくなります。

これは「為替リスクがなくなる」という意味ではありません。円安になれば外貨を高く買うことになりますし、余ったユーロを円に戻すときにも為替の影響を受けます。

あくまで分散できるのは、円からユーロへ交換するタイミングです。

約3,300円不利だった。それでも積立は失敗だった?

数字だけなら、今回の旅行では旅行前に積み立てた30万円は不利でした。

ただ、これは2024年3月の為替を知っている今だから言えることです。2月の時点では、3月に円高になる保証はありません。反対にさらに円安になっていた可能性もあります。

だから私は、約3,300円を「損した」とだけ見るより、旅行資金30万円を一つの為替レートに賭けなかった結果として生じた差と考えています。

新婚旅行前は、航空券、ホテル、移動、観光、持ち物など決めることが多くあります。その中で「今日ユーロを買うべきか」「明日まで待つべきか」を毎日判断する負担を減らせたことにも価値がありました。

もちろん、3,300円を高いと感じるか安いと感じるかは人によります。重要なのは、外貨積立を「得する方法」と考えないことだと思います。

外貨積立が向いていそうな人・あまり必要ない人

向いていそうな人

  • 数週間〜数か月先に海外旅行が決まっている
  • 現地である程度まとまった外貨を使う予定がある
  • 円安が進むことが心理的に気になる
  • 両替する日を一度に決めたくない
  • 旅行前の資金準備を自動化したい

あまり必要なさそうな人

  • 出発までほとんど時間がない
  • 現地で使う外貨が少額
  • 外貨を事前に持つ必要がない決済方法を中心に使う
  • 余った外貨を持ち続けたくない
  • 為替手数料やサービス条件が積立に向いていない

特に、使う金融サービスによって適用レートや手数料の仕組みは異なります。積立そのものだけでなく、「そのサービスで実際にいくらで外貨を取得できるか」を確認したほうがいいです。

今もう一度行くなら「全額」ではなく一部だけ積み立てる

今もう一度ヨーロッパ旅行へ行くなら、私は旅行予算の全額を事前に外貨へ替えることはしません。ただし、外貨積立はまた使うと思います。

やるなら、「旅行で確実に使うと分かっている金額の一部だけを、出発まで数回に分ける」という方法です。

たとえば現地の交通費、食費、観光費など、ほぼ確実に使う部分だけを事前に準備する。一方で、買い物など金額が読めない部分は無理に事前両替せず、必要になった時点で対応する。

今回の旅行でも、実際には旅行中のデビット利用に合わせて円からユーロへの追加振替が何度も発生しています。それでも特に困りませんでした。

事前準備と現地対応を組み合わせるほうが、外貨を買いすぎるリスクも抑えやすいと感じます。

20回の積立レートを全部確認するとどうだった?

実際の積立購入レートは次のとおりです。

20回の購入レートを表示する
日付 購入額 適用レート
2024/2/19 20,000円 161.82円
2024/2/20 20,000円 161.82円
2024/2/21 20,000円 162.07円
2024/2/22 20,000円 162.70円
2024/2/23 20,000円 162.87円
2024/2/26 20,000円 162.90円
2024/2/27 20,000円 163.50円
2024/2/28 20,000円 163.18円
2024/2/29 20,000円 163.26円
2024/3/1 20,000円 162.20円
2024/3/4 20,000円 162.80円
2024/3/5 20,000円 163.34円
2024/3/6 20,000円 162.81円
2024/3/7 20,000円 162.70円
2024/3/8 20,000円 161.88円
2024/3/11 20,000円 160.68円
2024/3/12 20,000円 160.36円
2024/3/13 20,000円 161.33円
2024/3/14 20,000円 161.67円
2024/3/15 20,000円 161.42円

高いところでは163.50円、安いところでは160.36円。結果を見ると、出発直前から旅行中にかけて円高方向へ動いたため、後半のほうが有利でした。

でも、積立を始めた時点でその動きを予測できていたわけではありません。これが、今回の検証の答えだと思います。

新婚旅行の総額はこの記事とは分けて考える

今回の記事では、ヨーロッパ新婚旅行そのものの総額は出していません。

理由は、現地の取引履歴には食事や交通だけでなく、DiorやLouis Vuittonなど大きな買い物も含まれているからです。

それらを全部まとめて「ヨーロッパ新婚旅行には○○万円必要」とすると、旅行予算としては参考にしにくくなります。

航空券、ホテル、交通、食事、観光といった旅行そのものの費用と、買い物は分けて集計する予定です。

パリ、ベネチア、ローマを回った新婚旅行の旅程と総額については、別記事で改めて整理します。

まとめ|外貨積立の目的は「最安値を当てること」ではなかった

2024年のヨーロッパ新婚旅行で、私は2万円ずつ20回、合計40万円をユーロへ積み立てました。

20回全体では2,465.07ユーロを取得し、平均購入レートは約162.27円でした。

ただし、旅行前に購入していたのは15回・30万円分で、平均は約162.66円。旅行中の円→ユーロ追加振替は平均約160.87円だったため、結果だけなら旅行まで待ったほうが約3,300円有利だった計算です。

だからといって、「外貨積立は意味がなかった」とは思いません。事前に為替の方向を当てることはできません。

私にとって外貨積立の役割は、最安値を狙うことではなく、旅行資金を一つの為替レートに集中させないこと。そして、出発前に為替のことを考え続ける負担を減らすことでした。

今なら、旅行予算の全額ではなく、確実に使う金額の一部だけを事前に分散して準備します。

海外旅行前に外貨を積み立てるか迷っている人は、「積立なら得か」ではなく、「自分は為替タイミングをどこまで分散したいか」で考えると判断しやすいと思います。


参考:金融庁「金融サービス利用者相談室」

※本記事は2024年3月の筆者自身の取引履歴をもとにした旅行資金管理の実体験です。特定の金融商品や為替取引を推奨するものではありません。サービスの手数料・適用レート・条件は利用時点で確認してください。

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