皆さん、日々の業務、お疲れ様です。
今日もデスクでパソコンと格闘し、納期と戦っている皆さん。そんな激務の中、「手伝わないのに、口だけは出す」という**「口だけコンサル」**タイプの同僚に遭遇したことはありませんか?
今回は、多くの人が経験するであろう、最もイラつく理不尽あるあるの究極形をご紹介します。
第1章:追い詰められた状況での「セオリー」
これは、製品の最終書類の提出が迫っていた日の出来事です。
私は全体統括としてパニック寸前。しかし、最も重要な**「品質保証(QA)」セクション**を担当する同僚のAさんは、なぜか余裕の表情。
藁にもすがる思いで、私はAさんに助けを求めました。
私:
Aさん!すいません、品質のセクション、状況どうですか?製品の書類、今日の17時が最終提出なんですけど!
Aさん:
(自分のPC画面を遠い目で見つめながら、コーヒーカップを揺らす)フム…。状況は分かっているよ。
「分かっているよ」じゃねえ!と心の中で叫びつつ、せめて連携のために情報だけでも得ようとします。
私:
分かっているなら、せめて、私が全体と整合させるための、必要なアウトプットの完成イメージだけでも教えてもらえませんか?
ここで、Aさんの「口だけコンサル」が発動します。
Aさん:
(腕を組み、深呼吸)君ね、戦略を欠いている。この製品の品質(QA)は、ただ書けばいいというものではない。ユーザー目線での「体験価値」を深く洞察しないと、真の品質は担保されない。
アドバイスのレベルが、やたらと抽象的で哲学的になるのがこのタイプの特徴です。
そして、具体的な作業を逃れるための**「魔法のセオリー」**が飛び出します。
Aさん:
それはね、まずA(アライアンス)をやってから、B(ベンチマーク)を最適化して、最後にC(コンソリデーション)を統合するのが**セオリー(鉄則)**だ。全体を統合して初めて品質は担保される。
結局、何一つ具体的な手伝いにはならず、ただカタカナ語を羅列しただけで、私の作業は増える一方です。
第2章:「叩き台」への即レスと、まさかの展開
もう限界です。私はキレるのを抑え、「口だけコンサル」の領域を侵犯する決断をしました。
「もういい。自分でやる!」
怒りの勢いで、30分で品質セクションの**「叩き台」**を作成し、Aさんに送付。皮肉を込めて「セオリー通りかは分かりませんが」とメッセージを添えました。
すると、どうでしょう。作業中は一切動かなかったAさんが、驚異的なレスポンス速度で動きます。
Aさん:
(チャットで即レス)これは酷い。
私:
え!?
仕事には手を貸さないのに、他人のアウトプットへのチェックとダメ出しだけは最速。これが「口だけコンサル」の真骨頂です。
Aさん:
「セクション2-3の文言が顧客インサイトに寄り添えていない」「図の配色が、製品のブランドアイデンティティを体現できていない」。すぐ直して。
細かすぎる、どうでもいい(ように思える)指摘の嵐。理不尽に耐え、指摘箇所を修正しようとしたその時、私は最悪の事態に気づきます。
私:
…え、Aさん。**ここ、図の数字が間違ってますよ。**製品の仕様書だと、この数値じゃないはず…。
そう、彼のアドバイス自体が間違っていたのです。
第3章:「未来の仕様」と一杯のコーヒー
指摘された間違いを伝えても、Aさんは決して認めません。
Aさん:
(チャットで)ああ、それ?それはね、「未来の製品仕様」を先取りした、戦略的な記述だ。君のレベルではまだ理解できないかもしれないが、直さなくていい。今のところはね。
「戦略」や「未来」という大義名分で、自分の間違いを正当化。もはや笑うしかありません。
そして、この理不尽なやり取りを終えたAさんが、立ち上がります。もちろん、私の手伝いをするためではありません。
Aさん:
(立ち上がり、給湯室へ)じゃあ、セオリー通りに頼むよ。頑張れ。(そして、淹れたてのコーヒーを一口)この作業を乗り切るには、良質なコーヒーで自分を最適化することも重要だぞ。
私のデスクまで漂ってくる、淹れたてのコーヒーのいい香り。
私は悟りました。
私:
「品質の番人」の仕事は、最高の品質のコーヒーを淹れて自分を最適化し、「口」で業務を統合することだったのか…!
まとめ
「口だけコンサル」は、忙しいあなたを「成長のチャンス」という名の言葉で縛り付け、自分の手を動かすことなく最高の顧客満足度(彼自身の)を目指す、オフィスに生息する理不尽の化身です。
もしあなたの職場にもそんな「品質の番人」がいたら、まずは彼が今飲んでいるコーヒーの銘柄から、**彼の「戦略」**を分析してみてはいかがでしょうか?
…もちろん、手伝ってもらえる可能性はゼロですが。
今日も理不尽に負けず、セオリー通り、タスクを乗り切りましょう!



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