職場あるあるシリーズ #1
突然の一撃:「お前は権利ばかり主張してるな!」
ある日、上司からこんなセリフを投げかけられました。
上司:「お前は権利ばかり主張してるな!」
私:「……え、有給を取っただけで!?」
上司:「周りのことも考えろ」
私:「いや、ちゃんと事前に予定調整も済ませておきましたけど!?」
この瞬間、私の頭の中には「労働基準法」という文字が大きく浮かびました。
だって、有給は労働者の権利として法律に守られているはず。
しかも、このときは当日の予定も事前に調整し、電話にも可能な限り出るつもりで、グループチャットも目を通していました。
──すると今度は「それじゃ休んだことにならない、ちゃんと休め」と言われる。
いやいや、どっちやねん。休んでもダメ、対応してもダメ。矛盾の板挟みです。
さらに追い打ちをかけるように、「同僚が急ぎで対応していたぞ。お礼はしたのか?」と問われました。
そもそも私はそれを聞いてすらいないし、もし知っていれば当然感謝を伝えていました。
でも、上司は「本人から聞いていないのだから、お前はお礼していないに違いない」と決めつける。まるで推理ドラマの容疑者扱いです。
今回の“理不尽あるある”ランキング
今回の出来事を振り返ると、いくつもの理不尽ポイントがありましたので整理してみます。
今回の理不尽ポイントBEST3
- 第3位:当日の予定は調整済み、チャットも確認していたのに「それじゃ休めてない」と言われる。休むのが悪いのか、対応するのが悪いのか、正解が見えない。
- 第2位:同僚が緊急対応していたらしいが、本人からは聞いていないのに「お礼はしたのか?」と詰められる。知らないことにどう感謝しろというのか。
- 第1位:そもそも有給を取っただけで「権利ばかり主張するな!」と断罪される。法律上の権利を使ったら“加点”どころか“減点”扱い。
こうして並べてみると、いかに理不尽のオンパレードだったかがはっきりします。
これが本当にマネジメントなのか?
いや、まず同僚に「大丈夫だった?」と聞いてフォローするなり、「こういう改善が必要じゃない?」と建設的な話をするのが筋でしょう。
部下に対して「権利ばかり」と責めるのは、順番が逆だろ、と強く思った瞬間でした。
有給を巡る“あるある”小話
有給休暇は「取れ」と言われる一方で、実際に取ると「迷惑だ」と言われる。
これは多くの会社で見られるダブルスタンダードです。
- 取らなければ「働き方改革を意識してない」
- 取れば「周囲の負担を考えろ」
まるでゲームのバッドエンドルートにしか進めないような設計。
どちらを選んでも怒られる、避けられない理不尽クエストです。
そして今回のケースは、その典型的な縮図。休暇を調整しても、結局“評価”はマイナスに傾く。
職場に潜むこの矛盾に、読者の皆さんもきっと共感していただけるのではないでしょうか。
まとめ:権利ばかりと言われないために
有給休暇を取ることは当然の権利。悪でもワガママでもありません。
ただ「権利ばかり」と言われないためには、ちょっとした工夫が効きます。
- 簡単な引き継ぎメモを残す(箇条書きで十分)
- 休暇前に「ここまでやりました」と上司や同僚に一言伝える
- 急ぎ案件があれば「ここは◯◯さんにお願いしています」と事前に共有する
こうした一手間で、余計な誤解を減らせます。
しかし本当に必要なのは、マネジメント側が「現場に改善策を促す」ことです。
部下を責める前に、仕組みを整えよ。
例えば、急ぎ案件が属人化しないようにチーム全体で共有する仕組みをつくるとか。
「緊急対応が発生したらどう報告し、誰がフォローするのか」をルール化するとか。
そうすれば“誰かが急に責められる”という不公平感はかなり減ります。
ラスボスとの戦いはまだ続きますが、せめてフィールドは公平であってほしいものです。
最後にこの話をした嫁のツッコミ
嫁:「は?有給くらい当然でしょ。どうせそいつも家で“ご飯の権利”ばっかり主張してるでしょ!」
嫁:「自分も義務を果たしなさいよ。皿洗いとかの家事もしてるか聞いといて!」
「権利を主張するな」と言われて凹んだ気持ちも、家に帰れば一瞬で笑い話に変わる。
これが家庭のありがたさでもあり、逃げ場のなさでもあるのかもしれません。
👉 次回は「残業あるある編」を予定しています。
あなたの職場の“理不尽セリフ”もぜひ教えてください!
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