はじめに:「通るはず」と思っていた住宅ローン審査。だが…
住宅ローンの仮審査を控えたある日、ふとした不安に駆られて「信用情報、ちゃんとキレイになってるよな…?」と確認してみることにした。
まさに、“今さら?”な話だけど、共働き夫婦でペアローンを組む計画だったし、見えない地雷を踏むわけにはいかない。
調べてみると、どうやら信用情報機関は「CIC」「JICC」「全銀協」などがあるらしい。
でも2025年7月現在、CICのネット申し込みが受付停止中というまさかの事態。
そこで今回は、**JICC(日本信用情報機構)**での情報開示を先に進めることにした。
JICCで信用情報を取り寄せてみた
JICCの開示はスマホ+アプリで簡単。1,000円でお手軽に情報を入手できます。
数日後、届いたPDFを開いてみると…
「……あれ?このクレカ、もう解約したはずでは?」
そう、“解約したつもり”のクレジットカードがまだ有効なまま、
しかもキャッシング枠付きで登録されていたのだ。
この瞬間、背筋がゾッとした。
なぜなら、住宅ローン審査においては
- 使っていなくても残っているクレジットカード
- 使っていなくても残っているキャッシング枠
が、「将来借りるかもしれない借金」として、返済能力を引き下げて評価されるからだ。
なぜこんなことが起きたのか?「隠れ借入枠」の罠
実際の情報には、以下のような“審査官に疑念を抱かせる要素”が含まれていた。
- クレジットカード会社A:極度額100万円(キャッシング枠付き)
- クレジットカード会社B:極度額80万円(使ってないけど枠が残存)
- 「クレジットカード保証枠」なる謎の項目(おそらく引き落とし不能時の自動立替分)
もちろん、使ってないしリボもキャッシングもしてない。
でもJICCでは**“現在有効な契約”としてカウントされていた。**
しかも、家族カードも本人の信用情報に出るわけではないため、
夫婦でうっかり「知らないまま残ってた」パターンもある。
なぜCICじゃなくJICCで分かったのか?
今回特に重要だったのがここ。
実はCICとJICCでは、登録されている情報の種類やタイミングが異なる。
| 機関 | 特徴・得意分野 |
|---|---|
| CIC | 主にクレジットカード系(ショッピング・リボ・分割など) |
| JICC | 消費者金融、銀行カードローン、保証会社情報も多く反映 |
| 全国銀行協会(KSC) | 住宅ローンや長期ローン、延滞・債務整理などの記録 |
つまり、クレカに付随する保証枠やカードローン、消費者金融系はJICCのほうが可視化されやすい。
「CICでは見えなかった地雷」が、JICCではバッチリ見えてしまうこともあるのだ。
私がとった対応:カード整理と信用枠の“可視化”
実際、開示直後に私がやったことはシンプル:
- ✅ 不要なカードの即解約
- ✅ キャッシング枠の完全撤廃(枠0円に)
- ✅ 「クレジットカード保証枠」のついていたカードも削除
- ✅ 家族カードも自分の名義じゃないことを再確認
- ✅ 利用カードは“最低限・高コスパ”に集約
🧠 現在のクレカ構成(審査対応Ver)はこちら👇
- 通勤:Suica × ビックカメラViewカード(1.5%)
- 日常:楽天カード(1.0%)
- 家族支出:楽天銀行プリペイドカード(チャージ式1.0%)
- コード決済:楽天ペイ(基本1.0%)/PayPay(必要時のみ1.0%)
さらに、見直しの一環として、高金利だったカードローン(年利7%)も整理対象に。
「これ、もはや金利の無駄遣いでは…?」と気づき、証券担保ローン(年利2.8%)に切り替えることで利息負担を大幅に削減。
そのうえで、カードローン自体も完全に解約。
書類上も「枠なし・残高なし」のクリーンな状態にすることができた。
審査官の目線を意識しよう
審査官は「今返済しているか」ではなく「将来的に返済負担になるかどうか」を見ている。
つまり、「まだ使えるカード」「枠がある借入」は、全て“将来の不安要素”として評価される。
そのため、「使ってないから大丈夫」ではなく、
**“使える状態にしている限り、審査にはマイナス”**という意識を持つことが大切だ。
まとめ:住宅ローン審査前の“見えない地雷”を踏まないために
- ✅ CICだけでなく、JICCの情報もチェックすべし!
- ✅ キャッシング・保証枠・家族カードなど、“見えない借入枠”に注意
- ✅ 審査前には「カード整理&情報開示」で**“身辺の透明化”**を!
おわりに:審査は運じゃない、“準備”だ。
正直、書類も出して気持ちも準備万端だったのに、
「信用情報」のせいで足元をすくわれるのはメンタル的にもキツい。
だからこそ、
“借りる前に、まずは信用を整える”
これは住宅ローンに挑むすべての人への、リアルなアドバイスです。




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