1. イントロダクション:私たちの「結婚式論」
結婚式って、どういうものだと思いますか?
「人生で一度きりの晴れ舞台だから派手にやりたい!」という人もいれば、「シンプルに最低限でいい」という人もいる。私たちはその中間くらい。形式や豪華さよりもゲストに喜んでもらえることを第一に考えました。
ただ、最初から「地獄の準備」と呼ばれるほど大変な道を歩むことになるとは、そのときは夢にも思わず…。この「地獄シリーズ」はVol.1から続く連載企画として、我が家の結婚式奮闘記を記録していきます。まずは会場選び編から。
実際、準備を始める前は「まあなんとかなるだろう」と楽観的に構えていたんです。けれど、振り返ると細部の判断ひとつひとつが重く、精神的にも時間的にも圧迫されていく日々でした。これから書く内容は、その中でも最初に訪れた大きな決断=会場選びについて。ここが後の全てを左右する出発点でした。
2. 会場選び、一瞬で終了!迎賓館での挙式を決めた理由
結婚式の準備で「大変!」とよく言われるのが会場探し。多くのカップルが3〜5件の式場を巡って比較検討するそうです。私たちも例に漏れず、ネットで気になる会場をリストアップするところから始めました。
しかし、結論から言うと、私たちの会場探しはたった1件で、一瞬にして終わってしまいました。
足を踏み入れた瞬間に決意!「迎賓館」が持つ圧倒的な空気感
なぜそんなにも早く決まったのか? 理由は非常にシンプルです。
それは、「迎賓館」に足を踏み入れた瞬間、もう心が決まってしまったから。
私たちが訪問したのは、格式ある佇まいが魅力の「迎賓館」。重厚な外観、手入れの行き届いた庭園、そして歴史を感じさせる調度品の数々。会場見学で最初に出迎えられた時の、あの何とも言えない高揚感は、今でも鮮明に覚えています。まさに「本物」が持つ圧倒的な空気感に、完全に魅了されてしまったのです。
押し付けがましくない、プロの「後押し」
さらに決定打となったのは、スタッフの方の対応でした。
説明は決して押しつけがましくなく、むしろ「私たちの理想像をそのまま叶えられる場所ですよ」と背中を押してくれるような、温かい雰囲気だったのです。この場所でなら、私たち自身も心から楽しめますし、妥協を許さない妻も「きっとゲストも喜んでくれるだろう」と確信できた瞬間でした。
ネットでレビューを読み比べ、立地や雰囲気を調べながら、最終的に妻が「ここを見てみたい」と一番気になったのがこの迎賓館(私たちが選んだのは赤坂アプローズスクエア迎賓館)だったのですが、この直感に間違いはなかったと今では思います。
決定の決め手は「雰囲気」と「価格」のベストバランス!
「雰囲気に心を掴まれた」とはいえ、結婚式となると無視できないのが価格面です。私たちの背中を最後に押したのは、やはり現実的な理由も大きく関わっています。
初回割引と「平日婚」という選択
訪問して第一印象で心をつかまれたのはもちろんですが、実はこの時提示された初回割引がかなり大きく、価格面でのインパクトが私たちの決断を強力に後押ししました。
さらに、私たちは春休みシーズンを狙って平日の月曜日に設定。これにより、費用を抑えられるプランを選ぶことができました。正直に言えば、「最高の雰囲気+納得できる価格」というバランスが、私たちの即決を可能にした大きな要因です。
貸切の安心感が何よりのメリット
迎賓館はホテルのような大規模会場と比べて比較的小ぢんまりとしており、会場を丸ごと貸切できることが大きなメリットでした。
- 他の利用客と鉢合わせることがない
- 会場内すべてが私たちとゲストだけのプライベート空間
- 片付けや時間進行にも余裕が持てる
こうした「貸切」ならではの安心感と、のびのびと使える自由さがありました。この雰囲気ならば、「ゲストに胸を張って最高のおもてなしができる」と確信できたのです。
スピード即決は「結婚式の準備は地獄」への対抗策?!
多くのカップルが時間をかけて検討する中、私たちは他を見ずに即決。このスピード感は、後々「結婚式の準備は地獄」となる未来の自分たちにとって、唯一の効率的な判断だったのかもしれません(笑)。
式場選びに迷ったら、まずは自分たちの心が一番惹かれた場所を信じてみるのも一つの手です。私たちは迎賓館という運命の場所と出会い、最高のスタートを切ることができました。
3. 地方からのゲストへのおもてなし哲学
さて、会場を決めた次に考えたのが「ゲストのおもてなし」。特に私たちの場合は、地方からわざわざ来てくださるゲストが多かったのです。
遠方から足を運んでもらうというのは、本当にありがたいこと。だからこそ「ご祝儀を辞退するか?」「交通費を全額負担するか?」という二択で悩みました。
最終的に私たちが選んだのは——友人はご祝儀辞退、親族は交通費負担という形にしました。
理由はシンプルで、ご祝儀の金額は予測できず、予算を確定させるのが難しいから。
友人たちは自由に安い交通手段や宿泊を選んでもらい、それ以外の金銭的な負担を気にせず参加してもらえるようにしました。一方で親族はまとまって新幹線や飛行機で移動し、同じ宿に宿泊することが多いため、私たちがまとめて交通費・宿泊費を負担しました。
結果的に、ほぼ全てのゲストが地方からの参加となり、負担総額はご祝儀を上回るほどに。ここはいろんな考え方があると思いますが、私たちは「来てもらえることが一番ありがたい」という気持ちを優先しました。
このあたりは家庭や価値観によって正解が違うと思います。ただ、読者の方に伝えたいのは、「お金のルール」を決めるときは自分たちの“おもてなし哲学”を言語化することが大事だということ。お金の話はデリケートですが、そこに自分たちの軸があると、迷いが減ります。
4. ゲストを唸らせた!料理への徹底的なこだわり
結婚式でゲストが一番楽しみにしているのは、実は料理です。ドレスより演出より、正直ご飯の印象がすべてを左右するといっても過言ではありません。
迎賓館の料理は、どれを選んでも一流。とはいえ、プランの中でも「普通に美味しいもの」と「めちゃくちゃ美味しいもの」がありました。迷わず私たちは後者を選択。
特にこだわったのがデザートビュッフェ。式場スタッフの方に「取り入れるだけで満足度が格段に上がりますよ」と教えてもらい、実際に導入しました。お菓子の屋台のように色とりどりのデザートが並ぶ光景は、会場全体を華やかにしてくれます。
加えて、私たちはゲストのアレルギーや好みにも気を配りました。招待状の返信ハガキに「食べられないものがあれば教えてください」と記載し、細かく対応。例えば「甲殻類アレルギー」という人には、食事を調整してもらいましたし、「海草が苦手」なども調整しました。ちょっとした工夫ですが「自分のことを考えてくれている」と感じてもらえるポイントになります。
ゲストからは「料理が本当に美味しかった」「デザートの写真をインスタに載せたよ!」と好評をいただきました。おもてなしの中心に「食」を据えたのは大正解でした。
料理は単なるメニューではなく、感謝の気持ちを伝えるツール。だからこそ、妥協せず、こだわり抜いたことが私たちにとって誇りになっています。
5. 次回予告:地獄の始まり、5カ国を巡る前撮り狂想曲!
会場即決で幸先よくスタートしたかに見えた結婚式準備。しかし、ここからが「地獄」の本番でした。次回のテーマは——5カ国を巡った前撮り狂想曲。
「なんでそんな大掛かりなことに?」とツッコミたくなる内容満載でお届けします。どうぞお楽しみに!
まとめ
- 私たちは迎賓館の雰囲気に一目惚れして会場即決。
- ゲストへのおもてなしは「交通費全額負担」という形で感謝を示すことに。
- 料理、特にデザートビュッフェには徹底的にこだわり、ゲストの満足度を最大化。
結婚式は「誰のためにやるのか?」を考えるイベント。私たちにとっては、来てくださるゲストのためにありました。そしてそれは「準備は地獄」だったとしても、やり切ってよかったと思える理由になっています。
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