ブログを運営していると、「どの記事を改善すべきかわからない」「PVがあるのに読まれてない?」といった疑問が出てきますよね。そんなときに役立つのが、Googleアナリティクス(GA4)です。
この記事では、GA4を使って改善すべきページを見つけ、分析・改善につなげる具体的な方法を初心者にもわかりやすく解説します。
▶ ステップ①:GA4で改善対象の記事を絞り込む
1. GA4にアクセス
2. 「ページとスクリーン」を表示

GA4左メニュー:
「レポート」 → 「ユーザー エンゲージメントとユーザー維持率の把握」 → 「ページとスクリーン」
記事ごとのアクセス状況が一覧で確認できます。

3. チェックすべき3指標
指標名 | 見るポイント | 改善判断のヒント |
---|---|---|
ページビュー数(PV) | 上位10記事は注目 | アクセスが多い記事は定期的に改善対象にする |
平均エンゲージメント時間 | 滞在時間が短い記事 | 30秒以下なら冒頭のリード文や見出し構成を見直す |
直帰率(非エンゲージメントセッション率) | 離脱率が高い記事 | CTAや内部リンクが弱い可能性 → 誘導導線を強化 |
▶ ステップ②:改善対象ページを深掘りする
1. 流入元をチェック

GA4メニュー:
「レポート」 → 「見込み顧客の発掘」 → 「トラフィック獲得」
参照元/メディア(例:Google / organic, directなど)を確認しましょう。

- ✅ Google / organic → SEO改善が有効
- ✅ Directが多い → リピーター向け強化を検討
2. デバイスを確認する

「ユーザー」 → 「テクノロジー」 → 「概要」 で、モバイルとPCの比率を確認。

- ✅ モバイルユーザーが多い → ボタンの配置、改行、フォントサイズなどの見直しを
3.イベントトラッキングでCTAを可視化
例:CTAボタン(お問い合わせ、資料請求など)のクリック数

GA4メニュー:「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」で分析可能。
改善のヒント:
- クリック率が低い → 文言・デザイン・ボタン位置をABテスト
- タグマネージャー設定が必要なため、別記事で詳細を解説予定
実際に実行しようとすると、タグマネージャ等で少し作業が必要になります。
別の記事で詳しく解説を作ろうと思います。
4. ユーザー属性×ページ分析でペルソナを掘り下げ

GA4メニュー:
「ユーザー」→「ユーザー属性」→「ユーザー属性の概要」

- 国・地域、言語、年齢、性別などが確認可能(データが少なくて出てないものもあるみたい)
- 活用例:
- 40代女性が多い → タイトルやビジュアルトーンの変更を検討
- 英語圏からの流入が多い → 英語対応・サブタイトルの英訳なども有効
5. 時間帯別アクセスの傾向を活かす
GA4の「探索」機能を使えば、日や週・時間帯ごとのアクセス傾向を細かく分析できます。
設定手順(カスタムレポート):

- GA4左メニュー → 「探索」 → 「自由形式」 を選択
- ディメンションに「時間帯」などを追加(「時間」は「時」単位で選択)
- 指標に「ユーザー数」や「セッション数」を追加
- 表やグラフでアクセス傾向を可視化

- 活用例:
- 朝8〜9時のアクセスが多ければ、更新通知のタイミングを合わせる
6. コンバージョン経路の確認(ファネル分析)
ブログにお問い合わせボタンや資料請求フォーム、外部リンク(例:アフィリエイトリンクなど)がある場合、「どのページでユーザーが離脱してしまったのか?」を確認することが非常に重要です。
そのために役立つのがGA4の「ファネル探索」機能です。
- 設定が必要:コンバージョンの定義をしておく(例:特定記事閲覧、外部リンククリック)
- 見方:「探索」→「ファネル探索」レポートでユーザーの導線を可視化
- 活用:
- 途中離脱が多いページを特定し、改善ポイントを絞る
- 逆に完走率が高い導線を横展開する
▶ ステップ③:スクロールやクリックの動きも確認(他ツール併用)
GA4だけでは把握しづらい「スクロール率」「クリック位置」は、以下の無料ツールと併用するのがベストです。
- Microsoft Clarity:ヒートマップ&セッション録画で直感的にユーザー行動が見える
- PageSpeed Insights:読み込み速度の改善点を自動で提案
- Looker Studio:GA4のカスタムレポート作成で施策の可視化が可能
▶ ステップ④:分析結果をもとに改善
改善施策例:
- リード文・タイトル改善 → 滞在時間を伸ばす
- 内部リンク・CTA配置 → 直帰率を下げる
- 見出し構成や画像の挿入 → 読了率アップ
🔁 まとめ:GA4で改善記事を見つけてPDCAを回そう
✅ 「ページとスクリーン」でアクセス・滞在・離脱をチェック
✅ 「トラフィック獲得」で流入元を確認
✅ 「テクノロジー」でモバイル最適化を意識
✅ ClarityやPageSpeed InsightsでUX改善
改善は一度きりで終わりません。数字をもとに定期的に振り返り、ブログ全体の品質を高めていきましょう。
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