「もう若くないから…」「仕事が忙しいから…」かつての私もそう思っていました。しかし、40代で一念発起し、IT専門学校からの編入という形で通信大学の3年次に飛び込みました。
IT業界で15年培った経験と、いくつかの資格を武器に、働きながらも効率的に学習を進め、産業能率大学を無事に卒業することができました。
本記事では、私が実践した「最短距離で卒業するための科目選択」と「無理なく継続するための学習計画」の極意を、具体的な経験と共にご紹介します。
学費が安かったことも、挑戦の後押しとなりました。そして、学生という身分を手に入れたことで、意外な恩恵もあったのです。
1. 異例のスタート!IT専門学校からの3年次編入という選択
なぜ、私が40代にして再び大学の門を叩いたのか。それは、長年のIT業界でのキャリアの中で、より専門的な知識や体系的な学びの必要性を感じていたからです。最終学歴はITの専門学校卒業でしたが、「学士」という学位を取得したいという思いも強くありました。
数ある大学の中で通信制を選んだのは、仕事と両立しながら学習できる柔軟性に魅力を感じたからです。そして、少しでも早く卒業したいという思いから、3年次編入という道を選びました。産業能率大学は学費が比較的安かったことも、私にとって大きな魅力でした。
振り返れば、IT業界で培った論理的思考力や問題解決能力は、大学での学習においても大いに役立ちました。また、ITパスポートやファイナンシャルプランナーといった資格を持っていたことも、単位認定という面で大きなアドバンテージになりました。特に、これらの資格で8単位ほどが認定されたと記憶しています。これは、学習期間の短縮に大きく貢献しました。
ちなみに、会社からは学習に対する補助金が出ましたが、残念ながらそれが直接的な評価アップには繋がりませんでした。会社によって、学びに対する評価は様々だと感じています。
2. 最短卒業への鍵!私が行った自由選択科目の賢い選び方
私の編入した産業能率大学では、編入生には必須科目がなく、卒業に必要な単位のほとんどを自由に選択することができました。これは、私にとって最短卒業を目指す上で非常に有利な点でした。
私が科目選択で重視したのは、以下の4点です。
- 得意分野を活かす: 以前から個人的に学習していたマーケティング関連の科目は、興味を持って取り組むことができ、単位も比較的容易に取得できました。
- 学習スタイルとの相性: 通学の必要がなく、自宅でレポート作成とテストが中心の学習スタイルは、忙しい社会人にとって時間の有効活用につながりました。
- 資格を単位にする: 大学によっては、特定の資格が単位として認定される制度があります。私もジョブパスという資格を4単位として認定してもらい、効率的に卒業に必要な単位数を稼ぐことができました。
- 仕事で必要になった知識: 実は、会社の組織変更があり、今後はマーケティングの知識が不可欠になったため、大学では経営コースを中心に科目を選択しました。
シラバスを熟読し、自分の興味関心、学習スタイル、そして仕事で求められる知識などを考慮しながら科目を選ぶことが、最短卒業への近道だと感じました。
3. 痛恨のミス!廃止科目に泣いた経験とそこから学んだ教訓
今となっては笑い話ですが、学習を進める中で一度、痛恨のミスを犯しました。それは、せっかく勉強した科目が翌年に廃止になってしまい、テストを受けることができなかったのです。大学からの通知はあったものの、忙しさにかまけて見落としていました。
この経験から学んだのは、大学からの重要な連絡は必ず確認するということです。特に、履修している科目の変更や試験に関する情報は、こまめにチェックする重要性を痛感しました。
4. 私の集中学習スタイル!土日に一気に進める戦略
平日は仕事に集中するため、私の学習スタイルは土日などにまとまった時間を確保して一気に進めるというものでした。平日の通勤時間や休憩時間も活用しようと試みましたが、なかなか集中できず、結局まとまった時間を確保する方が効率的だと感じました。
この集中学習を支えてくれたのは、妻の協力です。私が学習に集中できる時間を作ってくれたことには、本当に感謝しています。(鬼嫁ですが。笑)
学習ツールとしては、特別なアプリなどは使用せず、教科書をじっくりと読み込むことを中心に行いました。基礎をしっかりと理解することが、レポート作成やテスト対策につながると考えたからです。また、学習を進めるうちに、知的好奇心が刺激され、学習意欲がどんどん湧いてきました。
そして、学生という身分になったことで、意外な恩恵もありました。例えば、Apple製品を学割で購入できたり、Microsoft OfficeやEvernoteといったツールも学生割引で利用できたりしたのは、直接大学の勉強に使うわけではありませんでしたが、日々の作業効率向上に繋がり、間接的に学習時間の確保にも役立ちました。「絶対に留年すんなよ」という妻からの強いプレッシャーも、私にとっては大きなモチベーションとなりました。
5. 過去問なしでも乗り切る!レポート中心の学習法と試験対策
私の通っていた産業能率大学では、過去問の提供はありませんでした。そのため、試験対策は、テスト前に提出が必須であるレポートに重点を置きました。レポートの課題に取り組む過程で、教科書を丁寧に読み込み、内容を深く理解するように努めました。
レポートでしっかりと基礎を固めることが、結果的にテスト対策にもつながったと感じています。自己学習が中心でしたが、レポート作成を通して理解を深めることが、私にとっての試験対策だったと言えるでしょう。今回の大学卒業を機に、さらに学習意欲が高まっており、今後は大学院への進学も視野に入れています。通学必須の大学院が多いことが悩みどころですが、国からの補助金制度もあるようなので、色々と調べてみたいと思っています。
まとめ
40代からの産業能率大学への通信大学3年次編入は、決して楽ではありませんでしたが、これまでの経験を活かした科目選択、自分に合った学習スタイルの確立、そして家族の協力によって、最短での卒業を達成することができました。学費が比較的安かったことも、挑戦の後押しとなりました。そして、思いがけず学生割引という恩恵も受けられました。もし、年齢や仕事 때문에学びを諦めている方がいるなら、私の経験が少しでも勇気を与えることができれば幸いです。
コメント